市場調査のアンケートとは?質問項目の作り方ややり方、活用例を解説
新商品の開発や新規事業の成功に欠かせないのが、市場調査で客観的なデータを集めることです。
アンケートによって市場を数値化することは、限られたリソースの使い方を判断する根拠となります。
しかし、バイアスの回避やブランド毀損への対策といった配慮を欠くと、せっかくの調査結果が活用できないどころか、かえってビジネスの足を引っ張る原因にもなりかねません。
そこで本記事では、市場調査におけるアンケートの正しいやり方や質問項目の作り方、活用例を解説します。市場調査会社の選び方や、よくある質問も紹介しているので、アンケートを行いたい企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

市場調査におけるアンケートとは?
市場調査におけるアンケートとは、 多くの人の意見を数字で見える化し、 根拠を持って次のビジネスアクションを決めるための有効な手段です。勘や経験に頼るのではなく、たくさんの顧客の声をデータに変えることで、プロジェクトを成功に導きます。
まずは、アンケートの役割や正しいデータの集め方について詳しく見ていきましょう。
市場調査については、以下の記事で詳しく解説しています。
🔗 市場調査ってなに?簡単にわかる目的・やり方・ポイント
アンケート調査の詳細については、以下の記事もチェックしてみてください。
🔗 アンケート調査とは?特徴・費用・成功のポイントを解説
│アンケートは定量調査の代表的な手法
アンケートは、 市場の傾向を数値で捉える「定量調査」の代表格です。個々の意見を「30%が満足」「7割が魅力を感じている」といった統計データとして集約することで、市場の全体像を正確に把握できます。
これに対し、個別のインタビューなどを通じて、 数値化できない理由や背景、深層心理を深掘りする手法を「定性調査」と呼びます。
まずは定量調査で「何が起きているか」を数値で把握し、必要に応じてその理由を定性調査で深掘りすることで、精度の高い判断が可能になります。
定量調査と定性調査の違いや、メリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
🔗 ハイブリッド調査完全ガイド|定量×定性の違い・メリット・デメリット・手順・事例・FAQ
│市場調査とマーケティングリサーチにおけるアンケートの役割
市場調査におけるアンケートの役割は、集めた情報を「正しい意思決定をするための判断材料」とすることです。成功させるには「最終的に何を決めるのか」というゴールから逆算して質問を考える必要があります。
この準備を怠ると、ただデータが取れただけで、仕事には役に立たずに終わってしまうこともあります。上司やクライアントを納得させる際にも、アンケートにもとづく客観的なデータがたしかな根拠になります。
│アンケートの活用例
アンケートは、新しい商品のアイデアを評価したり、既存のサービスの不満点を探ったりと、さまざまな場面で活躍します。
たとえば、商品を買った人に「どこで商品を知ったか」を聞くことで、広告をどこに出すべきかを判断しやすくなります。また、サービスを利用している人の「満足度」だけでなく「継続している理由」も聞けば、顧客が離れてしまうのを防ぐ対策が立てられるでしょう。
アンケート調査のより詳しい活用例を知りたい方は、以下の記事をぜひご覧ください。
🔗アンケート調査の活用事例!商品開発、広報など職種別で解説
市場調査におけるアンケートのメリット
市場調査におけるアンケートの主なメリットは、以下の3つです。
顧客ニーズを数値で把握できる
意思決定の客観的な根拠になる
ネット調査なら短期間で実施できる
│顧客ニーズを数値で把握できる
アンケートの最大の役割は、顧客の意識や利用実態といった目に見えない情報を、数値に変えることです。そうすることで、市場の解像度が飛躍的に高まります。
たとえば、「競合ブランドと比較した際の自社の認知度」や「購入時に最も重視される要素」をデータで捉えることで、商品の立ち位置や強みを客観的に把握できます。一部の目立つ意見に惑わされることなく、市場をフラットに見極められるようになるのです。
│意思決定の客観的な根拠になる
数値化されたデータは、 プロジェクトを進めるための裏付けとなります。社内の議論が紛糾した際や決裁の場において、顧客の声を反映したデータがあれば、スムーズに合意形成ができます。
重要なのは、調査を行う前に「もしA案の支持が60%を超えたら採用する」といった、結果に伴うアクションを定めておくことです。ゴールから逆算することで、予算や人員をどこに投じるべきかという判断を、自信を持って行えるようになります。
│ネット調査なら短期間で実施できる
インターネットを活用した調査なら、早くたくさんの意見を集めることが可能です。現代ではほとんどの人がスマートフォンを持ち歩いているため、通勤時間や家事の合間など、いつでも回答してもらえる環境が整っています。
オフラインの調査では数週間かかっていた回答の回収も、オンラインなら数日や数時間で数百人分ものデータを集められます。このスピード感は、変化の激しい現代のマーケティングにおいて、大きな武器になります。
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市場調査におけるアンケートのやり方・手順
ここからは、アンケートの基本的な進め方を5つのステップにわけて解説します。
(1)調査目的を明確にし仮説を立てる
(2)調査対象とサンプル数を決める
(3)質問を作成し回答形式を設計する
(4)アンケートを配布し回収する
(5)結果を集計し分析を行う
ネットリサーチの手順については、以下の記事で詳しく解説してます。
🔗 調査企画から報告書作成まで!ネットリサーチの徹底チェックリスト
│(1)調査目的を明確にし仮説を立てる
アンケートを成功させるために、まずは「何を決めるために、どんな結果を期待するか」という目的を言語化しておくことが大切です。そのために、ゴールから逆算して、必要な質問を組み立てます。
たとえば、「売上を上げたい」という漠然とした目的を「既存顧客の離脱原因を特定する」や「未認知層が抱く心理的障壁を可視化する」といったレベルまで分解することが、ビジネス現場で活用できるデータの獲得につながります。
仮説の立て方を確認したい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
🔗 仮説の立て方|事例から学ぶ「仮説構築力」の身に付け方!
│(2)調査対象とサンプル数を決める
誰に、何人に聞くかを決める「サンプリング」は、データの信頼性を保つために重要な要素です。全体の傾向を正しく把握するには、統計学的に約400件の回答が必要だとされています。
男女別などで比較をしたい場合は、それぞれのグループで400件ずつ、合わせて800件を目指すと精度の高い分析が可能と言われています。
調査人数が少なすぎると、データに偏りが出る恐れがあるため、目的に合わせた適切な数を用意しましょう。
サンプル数やアンケートの回収数については、以下の記事でそれそれ詳しく解説しています。
🔗 アンケートの回収数はどれくらい必要か?
🔗 サンプルサイズとは?基本と計算方法を簡単解説!
│(3)質問を作成し回答形式を設計する
アンケートの質問は、回答者が迷わずに最後まで答えられるよう、順番や言葉の選び方に配慮して作るようにしましょう。最初は答えやすい簡単な質問から始め、年収などの答えにくい質問は最後に持ってくるのが基本です。
質問の仕方が回答を誘導してしまう「回答バイアス」にも注意が必要です。たとえば「この商品は口コミで高評価をいただいていますが、あなたはどう思いますか?」といった聞き方は、回答者の真意を歪めてしまいます。
また、専門用語や業界特有の言い回しを避け、誰が読んでも同じ意味に捉えられる文章を心がけることも大切です。
質問文の作成については、以下の記事で詳しく解説しています。
🔗 アンケート初心者向けの質問文作成法
│(4)アンケートを配布し回収する
アンケートが完成したら、ターゲット層に届く最適な方法で配信を開始します。自社の顧客リストへのメール配信、SNSでの呼びかけ、あるいは特定の属性を持つモニターを抱える調査会社の利用など、目的に応じた手法を選びましょう。
配信後は、単に結果を待つだけでなく、回収状況を管理することが重要です。目標数に届かない場合は、配信対象を広げたり、回答を促すリマインドを送ったりして調整します。
また、不自然に回答時間が短いものや矛盾した回答がないか、回収中からデータの精度をチェックする姿勢が、後の分析の質を左右します。
│(5)結果を集計し分析を行う
集計・分析は、集めた回答データを意味のある情報へと変換する最終工程です。まずは、設問ごとの回答者数や比率を算出する「単純集計」を行い、市場全体の大きなトレンドを把握します。
次に、属性(性別・年代など)や特定の回答を掛け合わせて分析する「クロス集計」を活用します。これにより、「30代女性にはこの機能が人気」といった、単純集計だけでは見えてこないニーズを見出せます。
事前に立てた仮説が正しかったかを検証し、「次は何をすべきか」という結論を導き出すことが分析の本質であることは、よく覚えておきましょう。
集計・分析のやり方については、それぞれ以下の記事で詳しく解説しています。
🔗 Excelでできる!アンケート集計・分析の基本と実践テクニック
🔗 アンケートの集計計画表の作り方(選択回答編)
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市場調査におけるアンケートの質問項目5選
アンケートで市場を正しく捉えるためには、単に「好きか嫌いか」を聞くだけでは不十分です。顧客が「どのような人で」「どこで商品を知り」「どう使っているのか」といった、立体的な情報を引き出すための設問が必要です。
ここでは、アンケートに必須の設問5つと、回答率を高めるためのポイントを解説します。
- 回答者の属性(性別・年代・居住地など)
- 商品・サービスの認知度と接触経路
- 購入経験と利用頻度(リピート状況)
- 満足度と推奨意向
- 改善要望と自由記述
アンケート調査のテンプレートについては、以下の記事で紹介しています。
🔗 アンケート調査がはかどる!テンプレート20種と活用ポイントまとめ
│回答者の属性(性別・年代・居住地など)
性別・年代・居住地・職業といった属性は、アンケート結果を分析する際の軸となる極めて重要な設問です。「どの層に、どのようなニーズがあるのか」を明らかにするからです。
ただし、項目が多すぎると回答者の負担になり、解答率の低下を招く原因にもなります。調査目的や仮説の検証に必要な項目のみに絞り、答えやすい選択肢を設定することが重要です。
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│商品・サービスの認知度と接触経路
商品・サービスの認知度を問う設問は、ブランドが市場にどの程度浸透しているかを測る重要な指標です。あわせてSNSや広告といった顧客との接点を詳しく探ることで、ターゲットが商品に出会うまでの主要なルートを特定できるようになります。
認知度・接触経路の情報は、次にどの媒体に広告を出すべきかという予算配分の判断に直結します。具体的な接触ポイントを特定することで、顧客に刺さっているメッセージを見極め、次の戦略に活かすこともできるでしょう。単に知っているかどうかだけでなく、ライバル企業の商品と比較して聞くのも有効です。
認知度調査については、以下の記事で詳しく解説しています。
🔗ブランド認知度調査とブランドイメージ調査のポイントを解説
│購入経験と利用頻度(リピート状況)
購入経験と利用頻度の設問は、市場の構造を把握するために大切です。利用ボリュームに応じてユーザーを切り分けることで、「売上の多くを支えるファン層(ヘビー層)」と「伸びしろのある潜在層(ライト層)」のそれぞれに対し、最適なアプローチを検討できるようになります。
ヘビー層とライト層では、商品に求める価値や満足するポイントが異なります。これらを分けて分析することで、ロイヤリティの高いファンをさらに増やす施策を打つべきか、あるいはライト層が定着しない原因を解消すべきかといった、ターゲット別の戦略も立てられます。
RFM分析については、以下の記事で詳しく確認してみてください。
🔗 RFM分析とは?手法、顧客分類、エクセルのやり方を解説!
│改善要望と自由記述
自由記述形式の設問は、選択肢だけでは拾いきれない声の収集を目的とします。「なぜそう思うのか」という理由や背景を理解するために有効です。
ただし、記述式の設問が多すぎると回答者の負担が重くなり、回収率の低下を招きます。アンケートの最後に1〜2問程度に絞って配置し、具体的で質の高い回答を得る工夫をしましょう。
自由記述については、以下の記事で詳しく解説しています。
🔗アンケートの自由記述回答とは(活用・集計・分析例)
質の高いアンケートを作るコツ
アンケートの精度は、質問文の言葉使いや、回答者が迷わないための設問の組み立てといった細部によって決まります。聞き手への配慮が欠ければ、回答者の本音は埋もれ、集計結果が信頼を欠くものになってしまいます。
ここでは、 回答者の負担を抑えつつ、 精度の高いデータを手に入れるための5つの方法を解説します。
- 専門用語を避けてわかりやすい言葉で統一する
- 1つの質問で1つのことだけを聞く
- 誘導的な質問を避けてバイアスを防ぐ
- 回答負荷を下げて離脱を防ぐ
- 実施前にプリテストで不備を洗い出す
アンケートの質を高める2大要素については、以下の記事で詳しく解説しています。
🔗 アンケートの回答精度(質)を高める2大要素「バイアスと回答者負荷」を解説
│専門用語を避けてわかりやすい言葉で統一する
アンケートの文章は、誰もが一読しただけで正しく理解できるような、平易な言葉を選ぶことが大切です。 共通理解を得られる表現に統一することで、回答の質を安定させられます。
一方、設問文が明快でないと回答者の解釈がバラバラになり、データの精度が低下する懸念があります。専門的な内容を聞くのなら、一般的な言葉に置き換える配慮を徹底しましょう。
│1つの質問で1つのことだけを聞く
質問を作成する際は、1つの設問に複数の要素を詰め込まないように注意します。
たとえば「この商品の価格と品質に満足していますか?」といった聞き方は「ダブルバーレル」と呼ばれ、避けるべき典型例です。「価格には満足しているが品質には不満がある」という回答者がどう答えるべきか迷ってしまうため、データの精度を下げる原因となります。
アンケートを短くしようと焦ると、つい質問をまとめてしまいがちですが、正確な根拠を得るためには、要素を分解して一つずつ丁寧に聞くようにしましょう。
│誘導的な質問を避けてバイアスを防ぐ
回答を特定の方向に導くような表現も避けなければなりません。「満足していますよね?」といった特定の回答を促すような言い回しは、「回答バイアス」と呼ばれる心理的な偏りを引き起こします。
こうした心理的な誘導は、個別の質問文だけでなく、アンケートの「タイトル」も関係しています。
例えば、タイトルに「画期的な新機能に関するアンケート」といった主観を含めると、回答者が無意識に「良い評価をすべきだ」という先入観を持ってしまうだけでなく、その商品に好意的な層だけが回答に集まる「サンプリングバイアス」を招く恐れがあります。
データの客観性を担保するためには、作成者の期待や願望を反映した修飾語を除き、中立的な言葉選びをすることが不可欠です。
│回答負荷を下げて離脱を防ぐ
現在のオンライン調査では、回答者の過半数がスマートフォンを利用しているため、回答のしやすさを最優先に設計する必要があります。質問数が多すぎたり、記述式ばかりだったりすると、回答者は途中で嫌になり離脱してしまいます。
回答の所要時間の目安は10分以内、設問数は20問程度に留めるのが理想的だとされています。回答者の負担が低い設計を目指しましょう。
│実施前にプリテストで不備を洗い出す
アンケートを開始する前には、不備がないかを確認する「プリテスト」を行いましょう。一度配信を開始すると修正は難しいため、この段階で設問の矛盾や誤字脱字を排除します。
条件分岐(特定の回答者にだけ次の設問を表示させる設定)が正しく作動するか、スマホ画面で選択肢が隠れていないかといった操作性の確認も必須です。回答者の視点に立ってテストをすることで、ストレスのないスムーズなアンケートになっているかを確かめられ、結果として回収率やデータの精度向上にもつながります。
こうした入念な事前確認をスムーズに行えるのが、セルフ型アンケートツールの「Freeasy」です。本番配信前に回答画面を何度でも確認できる「テストプレビュー機能」が充実しており、実機での見え方や分岐設定のミスを未然に防げます。
市場調査におけるアンケート実施時の注意点
市場調査に多いに役立つアンケートですが、一歩間違えるとトラブルや炎上を招くリスクもあります。特に以下の4点をよく注意しましょう。
- 個人情報保護と利用目的の明示を徹底する
- SNS拡散や炎上リスクを想定して表現に問題ないか確認する
- 不誠実回答や不正データを検知して除外する
- 回収率を下げない配布方法とリマインド方法を設計する
│個人情報保護と利用目的の明示を徹底する
アンケート調査を実施する上での大前提は、個人情報を保護し、回答者のプライバシーを安全に管理することです。これは配慮ではなく、情報を扱う組織として果たさなければならない法的義務です。
具体的には、アンケートの冒頭で「情報の利用目的」「第三者提供の有無」「管理責任者や問い合わせ先」を過不足なく明記します。法的要件を満たして情報の透明性を確保することが、調査の信頼性を支える土台となり、回答者の安心にもつながります。
│SNS拡散や炎上リスクを想定して表現に問題ないか確認する
SNSですぐに情報が広まる現代では、たったひとつの不適切な質問が、会社のイメージを壊してしまう火種になりかねません。特定の人を傷つける言葉や、差別だと受け取られる内容が含まれていないか、配信する前に厳しくチェックする必要があります。
リスクを避けるためには、インターネット上の意見を参照する「ソーシャルリスニング」という手法も有効です。
│不誠実回答や不正データを検知して除外する
アンケートの集計を始める前に、分析対象として不適切な回答を切り分ける「データクリーニング」の工程を挟みましょう。報酬だけを目当てに、設問を読まずに答えるような人が混ざると、調査の信頼性が下がってしまうためです。
こうした回答を放置したまま分析を進めると、市場の実態を読み誤り、誤った意思決定を下すリスクが高まります。集計ソフトの機能などを活用し、明らかに回答時間が短すぎるものや論理的に矛盾がある回答を機械的に除外する対策も有効でしょう。
│回収率を下げない配布方法とリマインド方法を設計する
アンケートの精度を担保するには、回答の回収率を保ち、目標とするサンプル数を確実に集める必要があります。配信時には、回答者の負担を軽くするタイミングを選び、メールの件名やSNSの投稿文で調査の意義を明確に伝えて協力を促します。
また、未回答者に対するリマインドの設計も重要です。配信して終わりにせず、適切なタイミングで「あと数日で終了です」と、回答をさりげなく促すようなリマインドを送ることが、目標とする規模のデータの確保につながります。
市場調査会社の選び方
市場調査におけるアンケートをより確実かつスピーディーに進めるためには、市場調査会社やツールに頼ることも有効な手立てです。自社のリソースや調査の難易度に合わせて活用すれば、ビジネスの意思決定を支えるデータを最小限の労力で手に入れられます。
最適なパートナーやツールを見つけるためには、以下の4つの基準を参考にしてみてください。
- 調査目的に適した得意領域と実績があるか
- 適当な回答や嘘をつく回答者を排除する仕組みがあるか
- 予算内でどこまでの作業を任せられるか
- サポート体制やセキュリティ対策は整っているか
市場調査会社については、以下の記事で詳しく解説しています。
🔗市場調査会社の選び方|大手・専門型の違いや主要各社を比較解説
│調査目的に適した得意領域と実績があるか
市場調査会社には、専門性の高い産業調査(BtoB)に強みを持つ会社や、大規模なパネル(回答者)に向けた幅広い生活者調査(BtoC)を得意とする会社など、それぞれに特色があります。
調査を成功させるためには、自社の課題と類似した業界やテーマにおける実績を重視しましょう。公式サイトなどで公開されている導入事例や、調査レポートを事前に確認し、目的に沿った専門ノウハウを有しているかを精査することが大切です。
│適当な回答や嘘をつく回答者を排除する仕組みがあるか
調査の精度を根本から支えるのは、パネル(回答者)の質です。市場調査会社を選ぶ際は、不誠実な回答者を排除するための検知システムや、定期的なパネルクリーニングの実施状況を確認しましょう。
たとえば、設問を読まずに答えた回答や、矛盾した回答を自動でブロックする仕組みがあるかは重要な判断材料です。データの不純物を取り除く仕組みが整っている会社であれば、ノイズの少ない信頼性の高い結果を得られます。
│予算内でどこまでの作業を任せられるか
市場調査を効率化するには、一般的なプロセスである以下の5つのステップのうち、どこまでを自社で行い、どこからを外部に頼るかを整理する必要があります。
1.目的の設定 | 解決したい課題と調査ゴールを明確にする |
2.調査設計 | 対象者、サンプル数、質問項目などを決める |
3.実査 | 実際にアンケートを配信し、回答データを集める |
4.集計 | 集まった回答をグラフや表にまとめ、傾向を把握する |
5.分析・報告 | データから示唆を導き、次のアクションを提案する |
たとえば、高度な「分析・報告」まで依頼したいならコンサルティングにも強みがある調査会社が適しています。また、工数のかかる「実査」や「集計」をスピーディーに進めたいなら、アンケートツールを活用するのが効果的です。
自社のリソースと照らし合わせ、この5ステップをどう進めるべきかをよく検討しましょう。
│サポート体制やセキュリティ対策は整っているか
顧客の個人情報を扱うリサーチにおいて、情報漏洩の防止とブランド毀損リスクへの対策は最優先事項です。
システム面では、SSL通信の導入やプライバシーマーク(Pマーク)の取得など、セキュリティ基準を満たしているかを確認しましょう。
あわせて重要なのが、運用のサポート体制です。不用意な設問による炎上を防ぐため、配信前に専門スタッフが内容を審査し、言葉選びの不備や倫理的なリスクを指摘・修正してくれるパートナーを選ぶことで、企業の社会的信頼を守れます。
市場調査におけるアンケートにまつわる、よくある質問
最後に、市場調査におけるアンケートにまつわる、よくある質問を4つ紹介します。
- Q:アンケートの回答者への謝礼は何を用意すれば良いですか?
- Q:アンケートとインタビューはどう使い分ければ良いですか?
- Q:アンケートのコストや時間を節約するためにできることはありますか?
- Q:特定のターゲットに絞ってアンケートを行う方法はありますか?
│Q:アンケートの回答者への謝礼は何を用意すれば良いですか?
アンケートの謝礼は、回答者が費やす時間や労力に対する「適切な対価」であることを基本に選びます。近年は、配送コストを抑えられ、受取率も高いAmazonギフトカードなどの「デジタルギフト」が、利便性の高さから主流となっています。
顧客向けの調査では、割引クーポンやノベルティも有効な選択肢となります。ただし、謝礼が高額すぎると、報酬そのものを目的とした不誠実な回答を誘発し、データの信頼性を損なう恐れがあります。
設問数や回答負荷に応じ、100円から500円程度の適正な相場感で設定することが、高品質なデータを集めるためのポイントです。
│Q:アンケートとインタビューはどう使い分ければ良いですか?
調査の目的が「仮説の探索」か「仮説の検証」かによって使い分けます。
まだ課題が曖昧で、解決のヒントや新しい視点を掘り起こしたい「探索」のフェーズでは、1対1で深く聞き込めるインタビュー(定性調査)が最適です。
一方で、導き出したアイデアの市場性や優先順位を客観的に検証し、意思決定の根拠としたい段階では、アンケート(定量調査)が威力を発揮します。
インタビューで顧客の本音(インサイト)を特定し、その結果が市場全体にどれくらい共通するのかをアンケートで測定する「ハイブリッド調査」の手段があることも覚えておくと良いでしょう。
│Q:アンケートのコストや時間を節約するためにできることはありますか?
アンケート(一次調査)を設計する前に、官公庁の統計やリサーチ会社の公開データを確認する「セカンダリーリサーチ(二次調査)」を最初に行うのが効果的です。
自ら新しいデータを収集しなくても、既存の白書や調査レポートの中に、求めている市場規模や属性別の傾向がすでに含まれている場合があります。
まずは無料で入手できる二次データを整理しましょう。その上で、解決できない自社固有の課題に絞ってアンケートを設計することで、低コストで目的に沿った結果を得られます。
│Q:特定のターゲットに絞ってアンケートを行う方法はありますか?
本調査を実施する前に、対象者を特定するための「スクリーニング調査(事前調査)」を行いましょう。性別や年齢といった基本属性だけでは絞り込めない「特定の製品のユーザー」や「特定の悩みを持つ人」を抽出するステップです。
まず数問程度の短いアンケートを広範囲に配信し、条件に合致した対象者のみを抽出して本調査を依頼します。これにより、データの精度を高めると同時に、回答対象外の人に支払う謝礼などのコストを抑え、効率的に調査を進めることができます。
まとめ
市場調査におけるアンケートを成功させるポイントは、 明確な「ゴール設定」と回答者に寄り添った「設問設計」にあります。目的から逆算して設問を組み立て、バイアスのない言葉選びを徹底することで、意思決定の根拠となる信頼性の高いデータが得られます。
分析までを見据えた質の高い調査は、新商品の成功や既存サービスの改善を力強く後押ししてくれるはずです。
「まずは低コストで手軽に調査を始めたい」という方には、セルフ型アンケートツール「Freeasy」がおすすめです。1問10円・500円からの発注という圧倒的な低価格と、最短10分で配信できるスピード感で、あなたのビジネスの「次の一手」をサポートします。
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