コンセプト調査(コンセプトテスト)とは|リサーチ マーケティング用語集

コンセプト調査(コンセプトテスト)

コンセプト調査とは

コンセプト調査とは、新サービス・商品を開発する際や、市場にリリースする前に、対象者(消費者)へ複数のコンセプト案(基本的な概念、企画の骨組み、方向性)を提示して、各案への反応を知るためにおこなう調査のことです。
その反応を見ながらターゲットのニーズとの乖離がないかや、改善点などを探ることができるため、ニーズに合った効率的なマーケティングへと繋がるメリットがあります。

コンセプト調査の手順と手法

一般的には、下記のような手順で実施します。

1.企画・設計

コンセプト案が決まったら、調査設計をおこないます。下記の点について、しっかりと決めておきましょう。

・調査の課題は何なのか
・対象は誰なのか
・仮説(調査結果の予測)をたてる
・結果の活用方法や利用目的をたてる

2.調査手法の確定、調査票作成

どの調査手法にてアンケートを実施するか確定します。
コンセプト調査は定量調査であり、たくさんの回答数が必要になること、低コスト・回収の早さを考慮して、ネットリサーチが多く選ばれています。場合によっては、グループインタビュー会場調査などもおこなわれます。

調査手法が確定したら、調査票を作成します。課題に対して的確な回答が得られる調査票作りを心がけましょう。
コンセプト調査における主な調査項目(評価項目)は下記の通りです。

・購入意向(購入したいと思うか。どの程度購入したいと思うか。)
・新奇性(真新しさを感じるか。)
・独自性(他社とは異なるオリジナル性を感じるか。)
・共感性(共感することができるか。)
・信頼度(信頼することができるか。)
・内容の理解度(不明点は無いか。特徴が分かりやすいか。)
・魅力度(魅力を感じるか。)

3.コンセプト調査の実施(アンケートの実施)

調査票が完成したら、アンケートを実施します。ネットリサーチの場合は、Web上にてコンセプト案(文章)を提示した後に、調査票に回答してもらいます。

4.調査結果の集計・分析

アンケートの回収が完了したら集計し、集計結果を分析します。各評価項目ごとに、単純集計クロス集計にて評価を整理し、ターゲットとしている消費者に刺さっているコンセプトはどの案なのかをしっかりと見極めましょう。また、結果によっては、提示した案をブラッシュアップしていくことも必要です。

コンセプト調査の事例・質問票のサンプル

下記は、あるFMCG(消費者向け日用消費財)の商品開発ステップと必要とされる調査の例です。

「商品コンセプトの作成」ステップにおいて、「定量調査によるコンセプトテスト」をおこないます。作成した商品コンセプトが、消費者にどう評価されるか、どの程度受け入れられるか、さらに買ってもらえるかどうかを明らかにすることが目的です。

今回の例では、3つのコンセプト案(P案、Q案、R案)について、主な調査項目(評価項目)をもとに、マトリクス形式の5段階シングルアンサー(単数回答)で調査票を作成しました。

以下が調査票の例となります。それぞれ高評価の回答が望まれますが、評価の決め手となるのは「購入意向(購入喚起度)」と「新奇性」です。

こちらのコンセプト調査の続き(結果の集計、分析、得られた知見)は、関連記事『成果が出るアンケート調査の活用法!職種別の事例を大公開!』にて公開していますのでご覧ください。

また、無料でダウンロードできる商品コンセプト調査の調査票例もご用意しています。下記よりダウンロードしてご活用ください。
>>調査票の例「商品コンセプト、価格」のダウンロードはこちら

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新商品を開発するとき、機能・デザイン・価格などの受容性をそれぞれ単独で測定するだけでなく、複合的に組み合わされた商品コンセプトとして評価したい場合は、「コンジョイント分析」が有効です。コンセプト調査の知識とともに、ぜひ覚えておきましょう。

●関連する記事はこちら⇒「コンジョイント分析のやり方|活用方法や手順を例を交えて解説

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