モナディックテストとは|リサーチ マーケティング用語集

モナディックテスト

モナディックテストとは

モナディックテストとは、1人の対象者に1つのテスト対象(製品やコンセプトなど)だけを提示し、単独で評価してもらう調査手法のことです。対象者は他の案を一切見ないため、得られる評価は絶対評価になります。案どうしの優劣は、対象者を分けたグループ間の結果を比べることで判断します。

英語表記は Monadic Testing です。「モナディック法」、「ピュアモナディック」とも呼ばれます。

製品テストやコンセプトテストなど、マーケティングリサーチで使われる調査設計のひとつです。

実施方法

モナディックテストの基本的な実施手順は以下のとおりです。

1.評価対象を決定する

  • 新商品案
  • パッケージデザイン
  • 広告クリエイティブ
  • 商品コンセプト など

2.対象者を複数グループに割り付ける(性別・年代などの構成が同じになるよう、対象者を等分)

  • 案Aを評価するグループ

  • 案Bを評価するグループ

  • 案Cを評価するグループ

3.各グループに1案のみ提示する

  • 回答者は割り当てられた案だけを閲覧・試用する

4.共通の質問で評価を取得する

  • 好感度
  • 購買意向
  • 利用意向
  • 理解度
  • 魅力度 など

5.グループごとの結果を比較・分析する

  • 各案の評価差を確認
  • ターゲット別の反応を分析
  • 改善点や採用案を検討

試飲・試食調査やホームユーステスト(HUT)などでは、1人の対象者に1種類の製品だけを試してもらい、その評価を収集する方法として利用されます。

比較(コンパラティブ)テストとの違い

モナディックテストと比較(コンパラティブ)テストの大きな違いは、回答者が評価する対象数です。

モナディックテスト

  • 1人につき1案のみ評価する
  • 他案の影響を受けない
  • 絶対評価を取得できる
  • 評価対象そのものの実力を把握しやすい

比較(コンパラティブ)テスト

  • 1人が複数案を評価する
  • 案同士を直接比較できる
  • 「どちらが良いか」を把握しやすい
  • 提示順や比較対象による影響を受けやすい

例えば、AとBの2つのパッケージ案を調べる場合、モナディックテストでは別々のグループに評価してもらいますが、比較テストでは同じ回答者にAとBの両方を見せ、「どちらが好ましいか」を回答してもらいます。

そのため、純粋な評価を取得したい場合はモナディックテスト、案同士の優劣を直接比較したい場合は比較テストが適しています。

メリット・注意点

最大のメリットとしては、他の案や外部の刺激に左右されない、クリーンな評価が得られる点が挙げられます。1人の対象者が見るのは1案だけなので、前に見た案との比較や提示順の影響が入り込まず、コンセプトに対する素直な意見を集められます。例えばビールのように最初に試すものが高く評価されやすいと言われる製品でも、この影響を受けずに済みます。

また、1人に見せる案が1つで済む分、アンケートを短く保ちながら、追加の質問で好き嫌いの理由や背景まで深く掘り下げられることも利点です。

一方で注意したいのが、コストとサンプルの確保です。案の数だけ対象者のグループを分ける必要があるため、各グループに十分な人数を確保しようとすると全体のサンプルサイズが大きくなり、リサーチコストが高くなります。ニッチな市場を対象とする場合は、複数のグループを作れるだけの回答者を集めること自体が難しくなる点にも注意が必要です。

関連用語

製品テスト、コンセプトテスト、ホームユーステスト(HUT)

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