ストレートライナーとは|リサーチ マーケティング用語集
ストレートライナー
ストレートライナーとは
ストレートライナーとは、Webアンケートなどの調査において、マトリクス設問等で全て同じ選択肢(例:「1」や「3」)を選び続ける回答者のことです。設問内容を十分に確認せず、手間を省く「満足化(Satisficing)」行動は、データ品質を低下させる要因として、調査業界では問題視され、検出・除外の対象となります。英語表記は、Straight-liner。
なお、同様に機械的に同じ選択肢を選び続ける不適切な回答パターン(行為)を「ストレートライニング」といいます。ほぼ同一の回答を続けつつ、一部だけ異なる選択肢を混ぜて、“注意して答えてますよ”と見せるケースは、「ニア・ストレートライニング」と呼ばれます。
発生原因
ストレートライナーによる回答は、決して珍しい現象ではありません。ある企業イメージ調査では、15項目の印象評価の質問に対して、1〜2割程度がストレートライニングまたはニア・ストレートライニングに該当したという報告もあります。
主な発生原因としては、設問内容を十分に確認せず、短時間で回答を終えようとする点が挙げられます。特に、調査に慣れたパネル登録者が作業的に回答しているケースも一因と考えられます。
さらに、回答者本人の特性(早く終わらせたい志向)に加え、調査後半における集中力の低下や疲労の蓄積、スマートフォンなど小さな画面での操作のしやすさも影響します。また、調査対象に対する関心や意見が乏しい場合(イメージが薄い企業・テーマなど)にも、同様の回答傾向が見られます。
検知と対処
ストレートライナーへの対処としては、ストレートライナーの検出やトラップ設問の設置、回答時間が極端に短い回答者(スピーダー)の検出など、さまざまな手法が用いられています。しかしながら、すべてを完全に排除するすることは難しいのが現状です。
また、この問題は回答者の“怠慢”だけでなく、調査設計や提示方法の問題でもあるので、調査票のレビューや調査設計の段階から、以下のような工夫が重要です。
- 同じ形式の質問を過度に連続させない
- 回答負荷の高いマトリクス形式の設問を必要以上に並べない
- 「どちらともいえない」選択肢の意味を明確にする(中立か、判断回避か)
- 回答を急ぎすぎる場合に、途中で注意喚起を表示する



