U&A調査(使用実態調査)とは|リサーチ マーケティング用語集
U&A調査(使用実態調査)
U&A調査とは
U&A調査(使用実態調査)とは、消費者や顧客の製品・サービスに対する「使用実態(Usage)」と「意識・態度(Attitude)」を把握するための調査のことです。
商品やサービスについて、「誰が・どのような目的・どのような場面で利用しているのか」といった利用実態に加え、「なぜ利用しているのか」「どのような価値を感じているのか」「どのような不満を持っているのか」といった意識面も把握できます。
市場全体の利用状況や顧客ニーズ、競合との比較、自社商品の強み・弱みを明らかにできるため、企業の意思決定を支援する代表的なマーケティングリサーチとして活用されています。
英語表記は Usage & Attitude Survey で、略してU&A調査です。A&U調査と呼ばれることもあります。
調査でわかること
U&A調査では、主に次の3つの視点から消費者を理解できます。
1.行動の全体像(誰が・何を・いつ・どこで・どのように)
ターゲットの属性やライフスタイル、購入チャネル、購入金額、利用頻度、利用シーン、併用している商品・サービスなどがわかります。同じ商品でも「家で一人で使う」「外出先で家族と使う」など利用シーンが多様であることが見え、ターゲット像が具体化します。
2.評価・心理(なぜ)
次のような要因を区別して把握できます。
購買決定要因(KBF):買う瞬間に効く要素
満足要因:使った後に心に残る要素
推奨要因:人に勧めたくなる要素
これらは必ずしも一致しません。たとえば購入の決め手が価格や手軽さでも、継続利用を左右するのは使いやすさや効果の実感であることがあります。
3.障壁(ボトルネック)と競合との位置関係
未購入・未利用・離脱・リピート停滞の理由がわかります。価格の高さだけでなく、価値の理解不足、手間、品質や安全性への不安、利用シーンが想像できないことなども要因になります。認知から購入、リピートまでのどのフェーズで、誰が、なぜ離脱しているかを整理できます。
競合との関係では、競合が選ばれる理由と選ばれない理由、競合と比べた自社の強み・弱み、再購入や推薦の意向を把握できます。
実施方法・進め方
U&A調査は、まず調査目的を明確にしたうえで、対象者や調査項目を設計し、適切な手法でデータを収集・分析します。
調査手法としては、インターネットリサーチ(Webアンケート)が最も一般的です。多くの対象者から短期間で定量データを収集できるため、市場全体の傾向把握に適しています。
一方で、利用理由や不満の背景を深く理解したい場合には、グループインタビューやデプスインタビューなどの定性調査を実施することもあります。また、実際の行動を観察するエスノグラフィー調査を組み合わせることで、アンケートでは把握しにくい潜在ニーズや利用実態を発見できる場合もあります。
回収したデータは集計・分析を行い、市場機会や課題の発見、商品開発やマーケティング施策の改善に活用します。
活用シーン
U&A調査は、市場参入前から市場参入後までさまざまな場面で活用されています。
市場参入前には、ターゲットの利用実態や未充足ニーズを把握し、新商品・新サービスの開発や市場参入戦略の立案に役立ちます。競合商品の利用状況や評価を確認することで、自社が差別化すべきポイントを見つけることも可能です。
市場参入後には、顧客満足度や離脱要因を把握し、商品・サービスの改善やリピート率向上の施策検討に活用されます。また、利用シーンや購買行動を分析することで、広告・販促施策の最適化やターゲットの見直しにも役立ちます。
さらに、定期的に実施することで消費者ニーズや市場環境の変化を継続的に把握できるため、中長期的なブランド戦略やマーケティング施策の意思決定にも有効な調査手法です。



