有効回答とは|リサーチ マーケティング用語集
有効回答
有効回答とは
有効回答とは、調査配信後に収集した回答のうち、異常な回答や無回答などを除いた、誤りや欠落がない正確な回答のことを指します。
一般的に、集計や分析は有効回答のみを対象に行うため、データクリーニングによって異常値や矛盾のある回答を除外します。
有効回答を得る際に注意すべきこと
主に注意すべきことは、以下の2つです。
1.回収率が低いと、アンケート結果の信頼性が損なわれやすくなる
アンケートの回収率が低いと、結果に偏りが生じやすくなります。特定の意見が多数を占め、実際の状況とずれてしまうことで、アンケート結果の信頼性が低下する可能性があります。
信頼性の高いアンケート結果を得るためには、一定の回収率を確保することが重要です。
2.回収率が高くても、必ずしもアンケートの信頼性が確保されるわけではない
前述の通り、回収率が低いと信頼性が損なわれやすくなりますが、だからといって回収率が高いこと自体が信頼性を保証するわけではありません。
回収率が高いというのは、有効回答の割合が多いことを示しますが、信頼性の本質は『同じアンケートを繰り返し実施しても、ほぼ同様の結果が得られること』にあります。
類似語「有効回答数」「有効回答率」
有効回答の合計は有効回答数と呼ばれ、統計的な分析において重要な役割を果たし、得られたデータの信頼性を示します。
また、収集した回答のうち、有効な回答が占める割合(無効回答を除いた割合)を有効回答率といいます。「有効回答数÷配信数」で算出することができます。
有効回答率はアンケート調査の信頼性を測る重要な指標で、この数値が高いほど、集計されたデータが実際の母集団の状態を反映している可能性が高まります。
アンケート分析や調査概要において回答率を考える際は、有効回答率を前提とするのが一般的で、結果報告でも有効回答率がよく用いられます。