一次データとは|リサーチ マーケティング用語集

一次データ

一次データとは

一次データとは、調査者自身が、その調査目的のために固有の方法で「新たに収集するデータ」のことです。

典型的には、アンケート、インタビュー、実験などが該当します。また、現場へ出て観察することも、一次データに分類されます。

なお、他者によって収集され、公開されている「既存のデータ」のことは二次データといい、一次データの対義語に当たります。

英語表記は、Primary Data。

一次データの調査方法

一次データの収集法として、主に5つの方法があります。調査目的に合わせて最善の方法を選択しましょう。

1.質問法

調査対象に知りたい情報を質問することで直接尋ねる手法です。面接調査、電話調査、郵送調査、インターネット調査(ネットリサーチ)などがあります。

2.観察法

客観的に市場を捉えようとするもので、調査対象の行動や反応を観察する手法です。視聴率調査、交通量調査、タウンウォッチング(テーマを決めて街を観察し、そこで得たインスピレーションから顧客経験価値や商品企画を発想する方法)などがあります。

3.実験法

実験(条件を変えることで結果がどう変わるかを試みる)によって特定の因果関係を調べる手法です。広告案や販売促進策の検討に利用されます。

例えば、二種類のダイレクトメールを送付し、レスポンス率を比較するというような方法で実施します。

4.フォーカスグループ

調査対象を数人集めて討論してもらい、情報を引き出す手法です。共通した属性を有する対象者グループに対して、モデレーターが調査テーマについて質問し、自由に発言をしてもらう形式のインタビューです。

5.行動データ

調査対象の購買記録や行動に関する情報を集める手法です。

オンラインによるもの(サイト訪問回数、滞在時間、閲覧履歴、クリック履歴など)と、オフラインによるもの(支払金額、購入商品、利用サービスなど)の2種類があります。

一次データのメリット

最大のメリットとしては、自社の製品・サービスの対象者(ターゲット)に関する必要な情報を、希望するデータ形式で入手できることです。

二次データでは、データの対象や取得・分類方法などが調査者の必要とするものと合わない場合があるのに対し、一次データはそうした食い違いが生じません。

また、実態をもとにした信頼性の高いデータを取得できたり、誰も知らない新しい情報を得られる可能性があります。

一次データのデメリット

デメリットとしては、データ収集のためのコストや時間がかかることです。

また、幅広い対象のデータを収集しにくい点や、専門知識が必要になる場合もある点もデメリットと言えます。

関連用語と対義語

■対義語:二次データ

■関連用語:郵送調査法モデレーター

関連記事

「一次データ」と関わりの深い、「3C分析」についての解説記事も合わせてご覧ください。
『3C分析をわかりやすく解説|目的、事例、無料テンプレート』はこちら

もっと簡単で、もっと自由なアンケートを作ろう

「500円」から始められる

セルフ型アンケートツール「Freeasy」

初心者の方には、分かりやすく! 
経験者の方には、高機能でもっと低コスト且つスピーディーに!
500円から始められる自由で簡単なセルフ型アンケートツール「Freeasy」を
さっそく始めてみませんか?

記事ランキング

ページトップへ