この記事でわかること・おすすめの方

この記事では、人気のアンケートツールの比較と選び方のポイントについて、下記3点を中心にわかりやすく解説しています。

  • アンケートツールを選ぶ際に押さえるべきポイント
  • 人気8ツールの特長や料金の比較
  • 最適なアンケートツールを選択をするためのヒント

下記のような方におすすめです。

  • 初めてアンケートツールを導入しようと考えている方
  • 人気のツールの違いや選び方を知りたい方
  • マーケティングや顧客調査で効率的なアンケート調査を実施したい方
  • 複数ツールを比較して最適なサービスを選びたい方

アンケートツールとは?

アンケートツールとは、調査会社に依頼せず、社内でアンケートの設計・配信・集計までを完結できるオンラインツールのことです。

短期間、低コストで調査を実施でき、顧客満足度調査(CS調査)、従業員エンゲージメント調査、キャンペーン効果測定、ブランドイメージ調査、イベント後アンケートなど様々なシーンで活用されています。

利用イメージ

アンケートの流れに沿ったツールの利用イメージは以下の通りです。

■アンケート作成時

質問形式(単一回答複数回答など)を選択し、回答結果による質問の分岐や、選択肢の引継ぎなどのロジックを設定します。用途に応じたテンプレートが用意されている場合もあります。

■アンケート配信後

リアルタイムで回収状況と集計結果を確認し、集計データはCSVやExcel形式で出力してダウンロードも可能です。

■集計後

ツールによっては、ダッシュボード機能により、簡単にグラフの作成、可視化が叶います。
さらには、BIツールと連携できる場合もあります。

アンケートツールの特長

主なアンケートツールに共通する特長は、以下の6点です。

1.誰でも簡単にアンケートを作成できる

あらかじめ用意されたデザイン性の高いテンプレートやドラッグ&ドロップ機能により、専門知識がなくてもアンケート作成ができます。
社内担当者や小規模事業者でも、迅速な調査が可能です。

2.リアルタイム集計と可視化

回答結果の自動集計、グラフの即時作成など、高い利便性とスピード感がメリットです。

3.分岐設定やロジック設定ができる

様々な分岐設定やロジックの設定により、精度の高いデータが収集できます。

4.結果のエクスポート・分析連携が簡単

Excel・CSV・BIツールへの連携が容易で、迅速な報告書の作成が可能となります。

5.コストを大幅に削減できる

調査会社に依頼するインターネット調査と比較して、大幅にコストを抑えられることが大きなメリットです。
これにより、調査規模の拡大調査回数の増加が可能となります。

6.セキュリティと匿名性の確保

SSL通信・アクセス制限・匿名回答設定などの情報漏えい策が施されています。

アンケートツールを選ぶポイント

まず初めに、調査の目的と範囲を明確にすることが重要です。

例えば、「小規模ビジネスが対象で、社内アンケートや申込受付など手軽なデータ収集をおこなう」場合は、あまり機能が多く備わっていない、直感で使えるツールが合っているでしょう。

各アンケートツールの特徴を比較して検討してから、料金プラン、操作性、パネルの有無・規模を見て最適なアンケートツールを選びましょう。

🔗関連記事:「セルフ型(DIY型)アンケート(リサーチ)を選ぶコツやポイント」を読む

人気アンケートツールの比較表

人気アンケートツールの特長と料金を一覧表にしました。

名称/特長

料金

Freeasy

直感的かつシンプルな操作性を備え、全国1,300万人のモニターの中から対象者を抽出し最速10分で配信可能

特許取得済みのAIによるモニターの品質管理により、信頼性の高いデータ収集を実現。

操作説明や事前相談など専任スタッフが伴走しながらサポートするため初心者も安心して利用できる。

無料集計ツール「&cross」を活用すれば、複雑なクロス集計やグラフ化も簡単に行える。

国内3,000社以上の導入実績を誇り、海外調査も28か国・14言語に対応。

・業界最安値500円(1問×1人@10円)から利用可能(税別)

・初期費用、登録費用、ランニングコストは不要

Surveroid

初めてアンケートを作成する人向けに、直感的なアンケート作成機能が特長。

国内600万人のモニターにターゲティング配信が可能で、無料ツールにより、単純集計表・クロス集計表・FA表などの集計表を、クリックするだけで作成可能。

グラフやレポートも出力できる。

・初期費用、月額費用0の完全従量課金制

・国内モニターアンケート

ベーシックモード(10,000円~)

アドバンスモード(15,000円~)
※税別

Google Forms

Googleアカウントで作成可能。

テンプレートは約20種類、質問と回答のカスタマイズが可能。

デバイスが変わってもデザインが崩れない。

さらにユーザーは共同で編集することができること、集計とグラフ作成が自動であることも強み。

・パーソナル(個人):無料

・Business Standard(1,360円/月)

Creative Survey

ブランドに沿ったデザインで多様なフォームやアンケートを作成し、リアルタイムで集計・分析できるAIインターフェース。

23種類の質問形式と分岐設定で作れる柔軟なコンテンツ、その場で結果が見える分析ダッシュボード。

Salesforceとの連携により、Salesforce上でのアンケートの送受信も可能。

初期費用や利用料は個別対応、要問合せ

Questant

アンケート設計の専門知識がなくても、設問条件の設定や分岐などを直感的に操作できるUI。

アンケートの作成数も無制限で、70種類以上の豊富なアンケートテンプレート、21の質問タイプと100以上の質問データベースが利用可能。

高度な集計を行う場合、マクロミル独自開発の簡易集計ソフト「QuickCross」も利用できる。

・年間プランは、無料、通常(50,000円)、ビジネス(150,000円)、プレミアム(300,000円)

・アドホック(5,000円~)

※税別

SurveyMonkey

400以上のテンプレートが選択可能で、短いプロンプトを書けば、AIがすばやくアンケートを作成

専門家による提案はもちろん、アンケートやフォームに潜むエラーも発見できる。

アンケート送信では、メール、Webリンク、SMS、またはQRコードから選択が可能。

・ベーシックプラン(25件まで無料)

・個人アドバンテージ(5,833円/月)

・個人プレミア年間(14,583円/月)

・個人標準月間(5,500円/月)

・チームアドバンテージ(4,600円/月)、他

Fastask

調査開始から最短24時間で納品が可能。回答途中でもリアルタイム集計ができる。

300万人を超えるアクティブモニターへの配信が可能。

無料の集計ツール「Fxross」により、GT表・クロス集計表を簡単な操作で作成可能。

専任リサーチャーが、「てにをは」はもちろん、調査上の作法やロジックのチェックを無料で行う。

・スクリーニング調査11,000円から。​

・本調査1問11円から。最低利用料金55,000円。

※税込

QiQUMO

アンケート作成から分析までワンストップ。回答データもエクセル形式で出力可能。

リサーチ対象パネル約1,000万人に対し、属性情報で絞り込んでの配信が可能。

また、自社会員や社員など保有リストへの配信も可能。

海外調査向けには「Global QiQUMO」があり、最大24か国のパネルへの配信が可能。

・完全従量課金(基本使用料、ダッシュボード利用等はなし)

・スクリーニング、最低5,500円

サンプル数×5.5円(税込)

・本調査、最低2,200円以上

サンプル数×設問数×11円(税込)

各アンケートツールの詳細

Freeasy

こんな方に最適、活用シーン

アンケート初心者から、多忙な事業会社や広告代理店、マーケター、学術関係者まで幅広い。

特長

直感的かつシンプルな操作性。アンケート画面の作成完了後、最速10分で配信が可能。

導入ハードルが低く、数時間から1〜2日で調査を完結できる。

無料集計ツール「&cross」の活用で複雑なクロス集計やグラフ化を簡単に行える。

海外調査「Freeasy Global」あり(Freeasyアカウントで利用可能)。

パネル

国内約1,300万⼈。海外28カ国・地域、14言語。

料金

初期費用・登録費用・ランニングコストは不要。

最低 500円(1問×1人@10円、対象者50人/税別)から利用可能。

スクリーニングは5問以内1,000人で5,000円から。

海外は1問×1人×20円から(最低5,000円~ )

専任担当者

アンケート内容の添削、オンライン操作レクチャーなどのサポート体制が充実。

法人契約では専任担当者がつく。

AI機能

業界初のAI品質管理。

筑波大学と共同研究で開発した独自のアルゴリズム(特許取得済み)により不適切回答候補者を排除。

導入企業数

3,000社超

運営会社

アイブリッジ株式会社

🔗セルフ型アンケートツール「Freeasy」サービス紹介資料を見る

Surveroid

こんな方に最適、活用シーン

大手メーカー・広告代理店・コンサルティングファーム・マスコミから、個人事業主、学生など幅広い。

特長

直感的なアンケート作成機能。

集計ツール「for Analysis」が無料で利用できる。

「データ結合ツール」により、複数の調査結果を組み合わせた分析が可能。

翻訳機能もあり、海外調査も可。

パネル

約600万人の国内回答者を保有(2025/10)。海外24ヶ国。

料金

初期費用・月額費用0の完全従量課金制。
国内モニターアンケート:1問1サンプル 10円。
本調査の最低単価はベーシックモード(10,000円)、アドバンストモード(15,000円) 。
※税別

専任担当者

メール・電話によるカスタマーサポート。

AI機能

未搭載。

導入企業数

1,000社超

運営会社

株式会社マーケティングアプリケーションズ

Google Forms

こんな方に最適、活用シーン

小規模ビジネス事業者、社内アンケートや申込受付など手軽なデータ収集向き。

特長

Googleアカウントで作成が可能。テンプレートは約20種類ほど。複数の質問形式に対応。

Google Sheetsで元データを開き、詳細な分析や自動化を行うことも可能。

デバイスが変わってもデザインが崩れない。

パネル

なし。

料金

パーソナル:無料(Google アカウントで利用)、Business Standard:1,360円/月。

専任担当者

なし。

AI機能

Geminiを搭載。

導入企業数

非公表(Google Workspace全体の利用企業数は非常に多い)

運営会社

Google LLC

Creative Survey

こんな方に最適、活用シーン

デザイン性やブランド表現を重視するマーケティング部門や、プロモーション・調査担当者。

特長

23種類の質問形式を直感的に組み合わせられ、柔軟な設問設計が可能。

豊富なテンプレートやCSSカスタマイズによるブランドに沿ったデザインが優れている。

Salesforceと連携可能。

パネル

国内外合わせて2,000万人超のグローバルパネルを保有。

料金

初期費用や利用料は個別対応、詳細は要問合せ。

専任担当者

専任のカスタマーサクセス&サポート担当者による、電話、メール、対⾯サポート。

AI機能

AIインターフェースを搭載。

導入企業数

非公表だが、導⼊企業の4社に1社が上場企業

運営会社

ナインアウト株式会社

Questant

こんな方に最適、活用シーン

大規模消費財メーカーやマーケティング部署、属性モニターを活用した調査を行いたい企業。

特長

直感操作のサクサクUIと70種類以上のテンプレート、21の質問タイプと100以上の質問データベース、多彩な表現パターン。

リサーチ会社の知見を詰め込んだ堅牢セキュリティ。

マクロミルのネットリサーチシステム専用オリジナル集計ソフト「QuickCross」も利用できる。

パネル

約2,500万人の消費者パネル。マクロミル提供の大規模パネルを利用可能。

料金

年間プラン:無料、通常(50,000円)、ビジネス(150,000円)、プレミアム(300,000円)、アドホック(5,000円~)など。※税別

専任担当者

メールサポート中心(プランにより違いあり)。

AI機能

未搭載。

導入企業数

非公表(国内大手企業で広く利用)

運営会社

株式会社マクロミル

SurveyMonkey

こんな方に最適、活用シーン

多国籍展開する企業・本格的な調査が必要なマーケター・リサーチ部門。

特長

多言語対応で、400以上の豊富なテンプレを揃えている。

Salesforce内でのカスタマーやリードのデータとSurveyMonkeyの調査データを統合できる。

パネル

グローバルで130ヶ国・1億7,500万人。

料金

ベーシックプラン(25件まで無料)、個人アドバンテージ(5,833円/月)、個人プレミア年間(14,583円/月)、個人標準月間(5,500円/月)、チームアドバンテージ(4,600円/月)、他。

専任担当者

エンタープライズプランで、専任のカスタマーサクセスマネージャーがつく。

AI機能

AIによる自動作成機能、AIを活用したアンケートのインポート、アンケートテーマの生成等。

導入企業数

全世界で26万社を超える企業が利用

運営会社

SurveyMonkey Europe UC

Fastask

こんな方に最適、活用シーン

アンケート初心者である事業者や個人、スピード&コスト重視の中小規模企業のリサーチ担当者。

特長

直感的操作・低価格。モニター規模が大きく幅広い属性調査に強み。

調査開始から最短24時間で納品が可能。

無料の集計ツール「Fxross」でグラフや集計表のビジュアル化も可能。

パネル

国内のアクティブモニター300万人。

料金

最低料金55,000円(5問以内100サンプル)

スクリーニングは2,000サンプルあたり1~5問​11,000円、6~10問22,000円。

本調査は1問1サンプル回収あたり一律11円。

専任担当者

追加料金なしでリサーチャーが調査票の全てをチェック。

AI機能

未搭載。

導入企業数

約3,000社(利用実績)

運営会社

株式会社ジャストシステム

QiQUMO

こんな方に最適、活用シーン

スピード調査や日常的な市場リサーチが必要な企業、グローバル展開企業のリサーチ担当者。

特長

直感的な操作で簡単にアンケートが作成できる。

回答データもエクセル形式で出力可能。

海外調査では、最大24か国のパネルに配信可能・9ヶ国語対応の「Global QiQUMO」がある。

パネル

1,000万人規模。自社会員や社員など保有リストへの配信も可能。

料金

完全従量課金(基本使用料、ダッシュボード利用等はなし)。

スクリーニングは最低5,500円(税込、サンプル数×5.5円)、本調査は最低2,200円以上(サンプル数×設問数×11円/税込)。

専任担当者

クロス・マーケティング専属リサーチャーによるフルサポート希望の場合、要問い合わせ。

AI機能

未搭載。

導入企業数

非公表(大手企業での利用実績あり)

運営会社

株式会社クロス・マーケティング

よくある質問

Q:アンケートツールを利用する大きなメリットは何でしょうか。

アンケートツールの特長にもありましたが、中でも下記3つが大きなメリットと言えます。

  • テンプレートや質問例があらかじめ用意されているため、専門知識がなくても誰でも簡単にアンケート作成ができる。
  • 時間とコストが大幅に節約できる。コストについては一概には言えませんが、調査会社への発注に比べて、数分の一になります。
  • 回答結果の自動集計、グラフの即時作成は、結果として意思決定までの時間を短縮することができます。

Q:アンケートツール専門企業と、調査会社のアンケートツール部門の、違いは何でしょうか。どちらを選ぶべきでしょうか。

どちらを選ぶべきか迷う方が多いです。その場合は、調査の目的と範囲を検討した上で判断しましょう。検討すべき項目は以下の通りです。

  • アンケート作成の操作性
  • 設計の自由度
  • 料金やスピード感
  • サポート体制(専任か否か)
  • コスト構造(サブスクか単発か)

また、利用頻度も重要です。

  • 定常的かつ高頻度で調査を行う場合:専業のアンケートツールが向いています。
  • 年数回程度の限定的な利用の場合:調査会社のアンケートツールを利用するのも良いでしょう。

おわりに(まとめ)

最後に、ここまで解説してきた内容をまとめました。今一度の確認に活用してください。

調査会社に依頼することなく、社内でアンケートの設計・画面作成・配信・回収・集計まで完結できる、アンケートツール。主な特徴は以下の6点です。

  • 専門知識がなくても作成できる。
  • 回答結果の自動集計、グラフの即時作成などができる。
  • 様々な分岐設定やロジックの設定により、精度の高いデータが収集できる。
  • Excel・CSV・BIツールへの連携が容易。
  • 調査会社に依頼するインターネット調査と比較して、大幅にコストを抑えられる。
  • SSL通信・アクセス制限・匿名回答設定などで、情報漏えいを防止できる。

主要アンケートツールの特長を比較しました。

  • 《小規模ビジネス向け》Google Forms
  • 《海外調査が可能》Freeasy、QiQUMO、SurveyMonkey、Creative Survey、Surveroid
  • 《初心者~幅広いユーザー》Freeasy、Creative Survey、Questant、Surveroid、Fastask
  • 《専任担当者によるフォロー》Freeasy、SurveyMonkey、Creative Survey、Questant、Fastask、QiQUMO
  • 《AI機能の搭載》Freeasy、SurveyMonkey、Google Forms、Creative Survey
  • 《無料プランあり》SurveyMonkey、Google Forms、Questant
  • 《調査会社による運営》Questant、Surveroid、QiQUMO
  • 《公表している導入企業数》Freeasy(3,000社超)、SurveyMonkey(全世界で26万社超)、Surveroid(1,000社超)、Fastask(約3,000社の利用実績)
柏田宮亜
柏田宮亜
この記事はアイブリッジ 柏田宮亜が編集・構成を担当しました(編集者 / コンテンツディレクター)。2020年6月よりセルフ型アンケートツール『Freeasy』に関わり、記事の編集・構成を担当。読者の目線に立って、わかりやすく、役立つ情報を届けられるよう心がけています。

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