
アンケートツールの比較と選び方!特長・料金・機能をわかりやすく解説
※こちらの記事は2025年11月時点の内容です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
この記事でわかること・おすすめの方
この記事では、人気のアンケートツールの比較と選び方のポイントについて、下記3点を中心にわかりやすく解説しています。
- アンケートツールを選ぶ際に押さえるべきポイント
- 人気8ツールの特長や料金の比較
- 最適なアンケートツールを選択をするためのヒント
下記のような方におすすめです。
- 初めてアンケートツールを導入しようと考えている方
- 人気のツールの違いや選び方を知りたい方
- マーケティングや顧客調査で効率的なアンケート調査を実施したい方
- 複数ツールを比較して最適なサービスを選びたい方
アンケートツールとは?
アンケートツールとは、調査会社に依頼せず、社内でアンケートの設計・配信・集計までを完結できるオンラインツールのことです。
短期間、低コストで調査を実施でき、顧客満足度調査(CS調査)、従業員エンゲージメント調査、キャンペーン効果測定、ブランドイメージ調査、イベント後アンケートなど様々なシーンで活用されています。
利用イメージ
アンケートの流れに沿ったツールの利用イメージは以下の通りです。

アンケートツールの特長
主なアンケートツールに共通する特長は、以下の6点です。
1.誰でも簡単にアンケートを作成できる
あらかじめ用意されたデザイン性の高いテンプレートやドラッグ&ドロップ機能により、専門知識がなくてもアンケート作成ができます。
社内担当者や小規模事業者でも、迅速な調査が可能です。
2.リアルタイム集計と可視化
回答結果の自動集計、グラフの即時作成など、高い利便性とスピード感がメリットです。
3.分岐設定やロジック設定ができる
様々な分岐設定やロジックの設定により、精度の高いデータが収集できます。
4.結果のエクスポート・分析連携が簡単
Excel・CSV・BIツールへの連携が容易で、迅速な報告書の作成が可能となります。
5.コストを大幅に削減できる
調査会社に依頼するインターネット調査と比較して、大幅にコストを抑えられることが大きなメリットです。
これにより、調査規模の拡大、調査回数の増加が可能となります。
6.セキュリティと匿名性の確保
SSL通信・アクセス制限・匿名回答設定などの情報漏えい策が施されています。
アンケートツールを選ぶポイント
まず初めに、調査の目的と範囲を明確にすることが重要です。
例えば、「小規模ビジネスが対象で、社内アンケートや申込受付など手軽なデータ収集をおこなう」場合は、あまり機能が多く備わっていない、直感で使えるツールが合っているでしょう。
各アンケートツールの特徴を比較して検討してから、料金プラン、操作性、パネルの有無・規模を見て最適なアンケートツールを選びましょう。
人気アンケートツールの比較表
人気アンケートツールの特長と料金を一覧表にしました。
名称/特長 | 料金 |
Freeasy 直感的かつシンプルな操作性を備え、全国1,300万人のモニターの中から対象者を抽出し最速10分で配信可能。 特許取得済みのAIによるモニターの品質管理により、信頼性の高いデータ収集を実現。 操作説明や事前相談など専任スタッフが伴走しながらサポートするため初心者も安心して利用できる。 無料集計ツール「&cross」を活用すれば、複雑なクロス集計やグラフ化も簡単に行える。 国内3,000社以上の導入実績を誇り、海外調査も28か国・14言語に対応。 | ・業界最安値500円(1問×1人@10円)から利用可能(税別) ・初期費用、登録費用、ランニングコストは不要 |
Surveroid 初めてアンケートを作成する人向けに、直感的なアンケート作成機能が特長。 国内600万人のモニターにターゲティング配信が可能で、無料ツールにより、単純集計表・クロス集計表・FA表などの集計表を、クリックするだけで作成可能。 グラフやレポートも出力できる。 | ・初期費用、月額費用0の完全従量課金制 ・国内モニターアンケート ベーシックモード(10,000円~) アドバンスモード(15,000円~) |
Google Forms Googleアカウントで作成可能。 テンプレートは約20種類、質問と回答のカスタマイズが可能。 デバイスが変わってもデザインが崩れない。 さらにユーザーは共同で編集することができること、集計とグラフ作成が自動であることも強み。 | ・パーソナル(個人):無料 ・Business Standard(1,360円/月) |
Creative Survey ブランドに沿ったデザインで多様なフォームやアンケートを作成し、リアルタイムで集計・分析できるAIインターフェース。 23種類の質問形式と分岐設定で作れる柔軟なコンテンツ、その場で結果が見える分析ダッシュボード。 Salesforceとの連携により、Salesforce上でのアンケートの送受信も可能。 | 初期費用や利用料は個別対応、要問合せ |
Questant アンケート設計の専門知識がなくても、設問条件の設定や分岐などを直感的に操作できるUI。 アンケートの作成数も無制限で、70種類以上の豊富なアンケートテンプレート、21の質問タイプと100以上の質問データベースが利用可能。 高度な集計を行う場合、マクロミル独自開発の簡易集計ソフト「QuickCross」も利用できる。 | ・年間プランは、無料、通常(50,000円)、ビジネス(150,000円)、プレミアム(300,000円) ・アドホック(5,000円~) ※税別 |
SurveyMonkey 400以上のテンプレートが選択可能で、短いプロンプトを書けば、AIがすばやくアンケートを作成。 専門家による提案はもちろん、アンケートやフォームに潜むエラーも発見できる。 アンケート送信では、メール、Webリンク、SMS、またはQRコードから選択が可能。 | ・ベーシックプラン(25件まで無料) ・個人アドバンテージ(5,833円/月) ・個人プレミア年間(14,583円/月) ・個人標準月間(5,500円/月) ・チームアドバンテージ(4,600円/月)、他 |
Fastask 調査開始から最短24時間で納品が可能。回答途中でもリアルタイム集計ができる。 300万人を超えるアクティブモニターへの配信が可能。 無料の集計ツール「Fxross」により、GT表・クロス集計表を簡単な操作で作成可能。 専任リサーチャーが、「てにをは」はもちろん、調査上の作法やロジックのチェックを無料で行う。 | ・スクリーニング調査11,000円から。 ・本調査1問11円から。最低利用料金55,000円。 ※税込 |
QiQUMO アンケート作成から分析までワンストップ。回答データもエクセル形式で出力可能。 リサーチ対象パネル約1,000万人に対し、属性情報で絞り込んでの配信が可能。 また、自社会員や社員など保有リストへの配信も可能。 海外調査向けには「Global QiQUMO」があり、最大24か国のパネルへの配信が可能。 | ・完全従量課金(基本使用料、ダッシュボード利用等はなし) ・スクリーニング、最低5,500円 サンプル数×5.5円(税込) ・本調査、最低2,200円以上 サンプル数×設問数×11円(税込) |
各アンケートツールの詳細
Freeasy
こんな方に最適、活用シーン
アンケート初心者から、多忙な事業会社や広告代理店、マーケター、学術関係者まで幅広い。
特長
直感的かつシンプルな操作性。アンケート画面の作成完了後、最速10分で配信が可能。
導入ハードルが低く、数時間から1〜2日で調査を完結できる。
無料集計ツール「&cross」の活用で複雑なクロス集計やグラフ化を簡単に行える。
海外調査「Freeasy Global」あり(Freeasyアカウントで利用可能)。
パネル
国内約1,300万⼈。海外28カ国・地域、14言語。
料金
初期費用・登録費用・ランニングコストは不要。
最低 500円(1問×1人@10円、対象者50人/税別)から利用可能。
スクリーニングは5問以内1,000人で5,000円から。
海外は1問×1人×20円から(最低5,000円~ )
専任担当者
アンケート内容の添削、オンライン操作レクチャーなどのサポート体制が充実。
法人契約では専任担当者がつく。
AI機能
業界初のAI品質管理。
筑波大学と共同研究で開発した独自のアルゴリズム(特許取得済み)により不適切回答候補者を排除。
導入企業数
3,000社超
運営会社
アイブリッジ株式会社
Surveroid
こんな方に最適、活用シーン
大手メーカー・広告代理店・コンサルティングファーム・マスコミから、個人事業主、学生など幅広い。
特長
直感的なアンケート作成機能。
集計ツール「for Analysis」が無料で利用できる。
「データ結合ツール」により、複数の調査結果を組み合わせた分析が可能。
翻訳機能もあり、海外調査も可。
パネル
約600万人の国内回答者を保有(2025/10)。海外24ヶ国。
料金
初期費用・月額費用0の完全従量課金制。
国内モニターアンケート:1問1サンプル 10円。
本調査の最低単価はベーシックモード(10,000円)、アドバンストモード(15,000円) 。
※税別
専任担当者
メール・電話によるカスタマーサポート。
AI機能
未搭載。
導入企業数
1,000社超
運営会社
株式会社マーケティングアプリケーションズ
Google Forms
こんな方に最適、活用シーン
小規模ビジネス事業者、社内アンケートや申込受付など手軽なデータ収集向き。
特長
Googleアカウントで作成が可能。テンプレートは約20種類ほど。複数の質問形式に対応。
Google Sheetsで元データを開き、詳細な分析や自動化を行うことも可能。
デバイスが変わってもデザインが崩れない。
パネル
なし。
料金
パーソナル:無料(Google アカウントで利用)、Business Standard:1,360円/月。
専任担当者
なし。
AI機能
Geminiを搭載。
導入企業数
非公表(Google Workspace全体の利用企業数は非常に多い)
運営会社
Google LLC
Creative Survey
こんな方に最適、活用シーン
デザイン性やブランド表現を重視するマーケティング部門や、プロモーション・調査担当者。
特長
23種類の質問形式を直感的に組み合わせられ、柔軟な設問設計が可能。
豊富なテンプレートやCSSカスタマイズによるブランドに沿ったデザインが優れている。
Salesforceと連携可能。
パネル
国内外合わせて2,000万人超のグローバルパネルを保有。
料金
初期費用や利用料は個別対応、詳細は要問合せ。
専任担当者
専任のカスタマーサクセス&サポート担当者による、電話、メール、対⾯サポート。
AI機能
AIインターフェースを搭載。
導入企業数
非公表だが、導⼊企業の4社に1社が上場企業
運営会社
ナインアウト株式会社
Questant
こんな方に最適、活用シーン
大規模消費財メーカーやマーケティング部署、属性モニターを活用した調査を行いたい企業。
特長
直感操作のサクサクUIと70種類以上のテンプレート、21の質問タイプと100以上の質問データベース、多彩な表現パターン。
リサーチ会社の知見を詰め込んだ堅牢セキュリティ。
マクロミルのネットリサーチシステム専用オリジナル集計ソフト「QuickCross」も利用できる。
パネル
約2,500万人の消費者パネル。マクロミル提供の大規模パネルを利用可能。
料金
年間プラン:無料、通常(50,000円)、ビジネス(150,000円)、プレミアム(300,000円)、アドホック(5,000円~)など。※税別
専任担当者
メールサポート中心(プランにより違いあり)。
AI機能
未搭載。
導入企業数
非公表(国内大手企業で広く利用)
運営会社
株式会社マクロミル
SurveyMonkey
こんな方に最適、活用シーン
多国籍展開する企業・本格的な調査が必要なマーケター・リサーチ部門。
特長
多言語対応で、400以上の豊富なテンプレを揃えている。
Salesforce内でのカスタマーやリードのデータとSurveyMonkeyの調査データを統合できる。
パネル
グローバルで130ヶ国・1億7,500万人。
料金
ベーシックプラン(25件まで無料)、個人アドバンテージ(5,833円/月)、個人プレミア年間(14,583円/月)、個人標準月間(5,500円/月)、チームアドバンテージ(4,600円/月)、他。
専任担当者
エンタープライズプランで、専任のカスタマーサクセスマネージャーがつく。
AI機能
AIによる自動作成機能、AIを活用したアンケートのインポート、アンケートテーマの生成等。
導入企業数
全世界で26万社を超える企業が利用
運営会社
SurveyMonkey Europe UC
Fastask
こんな方に最適、活用シーン
アンケート初心者である事業者や個人、スピード&コスト重視の中小規模企業のリサーチ担当者。
特長
直感的操作・低価格。モニター規模が大きく幅広い属性調査に強み。
調査開始から最短24時間で納品が可能。
無料の集計ツール「Fxross」でグラフや集計表のビジュアル化も可能。
パネル
国内のアクティブモニター300万人。
料金
最低料金55,000円(5問以内100サンプル)
スクリーニングは2,000サンプルあたり1~5問11,000円、6~10問22,000円。
本調査は1問1サンプル回収あたり一律11円。
専任担当者
追加料金なしでリサーチャーが調査票の全てをチェック。
AI機能
未搭載。
導入企業数
約3,000社(利用実績)
運営会社
株式会社ジャストシステム
QiQUMO
こんな方に最適、活用シーン
スピード調査や日常的な市場リサーチが必要な企業、グローバル展開企業のリサーチ担当者。
特長
直感的な操作で簡単にアンケートが作成できる。
回答データもエクセル形式で出力可能。
海外調査では、最大24か国のパネルに配信可能・9ヶ国語対応の「Global QiQUMO」がある。
パネル
1,000万人規模。自社会員や社員など保有リストへの配信も可能。
料金
完全従量課金(基本使用料、ダッシュボード利用等はなし)。
スクリーニングは最低5,500円(税込、サンプル数×5.5円)、本調査は最低2,200円以上(サンプル数×設問数×11円/税込)。
専任担当者
クロス・マーケティング専属リサーチャーによるフルサポート希望の場合、要問い合わせ。
AI機能
未搭載。
導入企業数
非公表(大手企業での利用実績あり)
運営会社
株式会社クロス・マーケティング
よくある質問
Q:アンケートツールを利用する大きなメリットは何でしょうか。
アンケートツールの特長にもありましたが、中でも下記3つが大きなメリットと言えます。
- テンプレートや質問例があらかじめ用意されているため、専門知識がなくても誰でも簡単にアンケート作成ができる。
- 時間とコストが大幅に節約できる。コストについては一概には言えませんが、調査会社への発注に比べて、数分の一になります。
- 回答結果の自動集計、グラフの即時作成は、結果として意思決定までの時間を短縮することができます。
Q:アンケートツール専門企業と、調査会社のアンケートツール部門の、違いは何でしょうか。どちらを選ぶべきでしょうか。
どちらを選ぶべきか迷う方が多いです。その場合は、調査の目的と範囲を検討した上で判断しましょう。検討すべき項目は以下の通りです。
- アンケート作成の操作性
- 設計の自由度
- 料金やスピード感
- サポート体制(専任か否か)
- コスト構造(サブスクか単発か)
また、利用頻度も重要です。
- 定常的かつ高頻度で調査を行う場合:専業のアンケートツールが向いています。
- 年数回程度の限定的な利用の場合:調査会社のアンケートツールを利用するのも良いでしょう。
おわりに(まとめ)
最後に、ここまで解説してきた内容をまとめました。今一度の確認に活用してください。 |
調査会社に依頼することなく、社内でアンケートの設計・画面作成・配信・回収・集計まで完結できる、アンケートツール。主な特徴は以下の6点です。
- 専門知識がなくても作成できる。
- 回答結果の自動集計、グラフの即時作成などができる。
- 様々な分岐設定やロジックの設定により、精度の高いデータが収集できる。
- Excel・CSV・BIツールへの連携が容易。
- 調査会社に依頼するインターネット調査と比較して、大幅にコストを抑えられる。
- SSL通信・アクセス制限・匿名回答設定などで、情報漏えいを防止できる。
主要アンケートツールの特長を比較しました。
- 《小規模ビジネス向け》Google Forms
- 《海外調査が可能》Freeasy、QiQUMO、SurveyMonkey、Creative Survey、Surveroid
- 《初心者~幅広いユーザー》Freeasy、Creative Survey、Questant、Surveroid、Fastask
- 《専任担当者によるフォロー》Freeasy、SurveyMonkey、Creative Survey、Questant、Fastask、QiQUMO
- 《AI機能の搭載》Freeasy、SurveyMonkey、Google Forms、Creative Survey
- 《無料プランあり》SurveyMonkey、Google Forms、Questant
- 《調査会社による運営》Questant、Surveroid、QiQUMO
- 《公表している導入企業数》Freeasy(3,000社超)、SurveyMonkey(全世界で26万社超)、Surveroid(1,000社超)、Fastask(約3,000社の利用実績)







