アンケートの条件分岐とは|リサーチ マーケティング用語集
アンケートの条件分岐
アンケートの条件分岐とは
アンケートの条件分岐とは、回答者が選んだ選択肢や入力内容に応じて、次に表示する設問やページを出し分ける機能のことです。調査対象者にとって関連性の高い質問だけを表示するために使用されます。
スキップロジック、分岐ロジック、分岐質問、枝分かれ質問とも呼ばれます。
アンケートの条件分岐の例
商品の利用有無による、条件分岐の事例です。
Q1. あなたは現在、当社の製品Aを利用していますか? → はい/いいえ
はい → Q2へ進む
いいえ → Q3へ進む
Q2. 製品Aの満足度を教えてください(5段階評価)
→ 製品Aの利用者にだけ表示
Q3. 製品Aを利用していない理由を教えてください(複数選択可)
→ 製品Aの非利用者にだけ表示
上記の通り、Q1で「はい」と答えた場合はQ2へ進み、「いいえ」と答えた場合はQ2の回答は飛ばして、次にQ3へ進みます。この設定が、条件分岐です。
条件分岐のメリット
1.アンケートの回答率が向上する
通常の設問では、回答者全員に全アンケート内容が表示されるため、回答者によっては自分に関係がなく興味のない設問が続き、興味がなくなり離脱する可能性があります。
一方で条件分岐を用いた設問は、回答者が設問に興味を示しやすくなるため、答えてもらいやすいアンケートの作成が可能です。回答者の負担が軽減され、回答意欲が下がらずに完答してもらえる可能性が高まり、回答率が向上しやすくなります。
2.回答者の心理を深掘りできる
一般的にアンケートは当たり障りがない平均的な設問が続くことが大半なため、ユーザー心理の深い部分にあるニーズを把握することは困難です。
条件分岐設問であれば、回答からさらに深掘りした質問ができるため、特定の消費者・ユーザーの意見やインサイトをより正確に把握しやすくなります。
上述した例のように、「当社の製品Aを利用していますか?」で「はい」と回答した方に、「製品Aの満足度を教えてください」など、さらに踏み込んだ質問が可能です。
回答に応じて前の質問より踏み込んだ質問を段階的に行えるため、最終的に回答者の心理まで深掘りすることができます。