
調査リリースの書き方│プレスリリースの価値を高めるための極意!
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はじめに
今や企業にとっては欠かせない広報戦略の一つである「調査リリース」。メディアや消費者に対して信頼できる情報を配信することで、企業の信頼度を高めることができます。
ここでは、調査リリースを制作する際の基本的な手順と、必ず知っておきたいポイントを、分かりやすく解説していきます。さらに、最後に掲載している、無料でダウンロードできる資料では、事例や参考グラフなども掲載しています。
調査リリースの4つのメリット
まず最初に、調査リリースをおこなうことで企業にとって生まれるメリットは何でしょうか。
メリット1:認知度の向上
調査リリースを配信すると、興味を持った大手メディアから取材依頼を受けることもあります。大手メディアに記事として取り上げられSNSで拡散されれば、企業の商品やサービスを間接的に宣伝することが可能になります。
メリット2:企業ブランドの信頼度の向上
定期的な調査リリースの情報発信は、企業ブランドの信頼度向上に繋がります。「この企業の調査は面白い情報を常に発信している」と注目され、調査データをきっかけに企業に相談が持ち込まれることもあります。
メリット3:営業資料としての活用
調査リリースで制作したデータは、市場で求められているニーズを視覚化します。視覚化されたデータを元に既存の商品・新商品・サービスのプレゼン資料として活用が可能です。
メリット4:情報発信の機会につながる
プレスリリースは、新商品や新サービスだけでなく、データの提示を通して消費者や企業に対し情報を発信する機会になります。情報発信の機会が増えることで、企業の露出度も高まり、信頼度やブランドへの信頼感に繋がります。
調査リリース制作の手順~準備編
まず、有益なデータに必要な調査票を制作します。
STEP1:調査目的・ゴール設定
「なぜ調査をする必要があるのか」「調査リリースの読み手にどのようなアクションを取って欲しいのか」という、調査の目的とゴールを明確にします。
STEP2:調査方法の検討
調査に最適な方法を「Web調査」「紙調査」から選択します。
STEP3:調査票の制作
アンケートフォームに回答する調査票を制作します。アンケート回答者に負担のかからない設問を制作します。
>>【お役立ち情報】アンケートの調査票ってどうやって作るの?「調査票」について詳しく見る
調査リリース制作の手順~実践〜ライティング編
ここでは、回答者にアンケートを依頼していきます。
STEP4:調査実施
回答数や状況に応じて調査期間の延長を検討します。調査時に回答者に対して、以下の情報を伝えましょう。
・調査目的
・回答時間、回答期限
・所要時間
※「調査目的」については、ウェブで実施する場合は載せないケースがほとんどです。
STEP5:集計・分析
アンケートの結果に応じて、集計作業をおこないます。集計結果を調査する方法は大きく分けて2つあります。
・単人計算でデータを分析する「単純集計」 >>【専門用語】単純集計とは?
・設問と設問をかけ合わせて分析する「クロス集計」 >>【専門用語】クロス集計とは?
分析ではクロス集計をおこなう場合が多くなります。調査とマッチする集計方法を選択しましょう。
STEP6:ライティング
調査データを元に調査リリースを制作します。「調査概要」「調査背景」「目的」の3つを意識しながら、読者に響く内容を制作します。
調査リリースのライティングで注意をすべきこと
調査リリースを執筆する際には、次の6つのポイントを意識したライティングを心がけましょう。
POINT1:5W2Hを活用し調査をした目的を明確にする
プレスリリースでは、冒頭のリード文で簡潔に要点をまとめ伝えることが重要です。調査目的について、5W2Hを活用しながら分かりやすく伝えましょう。
POINT2:偏りのない調査をアピール
調査件数のサンプルが50件などの少ない場合は、偏った結果になってしまうこともあります。偏りの無い調査であることをアピールするため、回答数が豊富であることをアピールしてください。
記入すべき項目:「集計対象」「年齢」「集計数・集計期間」「調査方法」
>>【自動計算ツールあり】サンプル数ってどのくらい必要?「サンプル数」について詳しく見る
POINT3:客観的な資料として活用出来るように情報を発信する
調査リリースは、「なぜこの調査をおこなったのか」という調査意義を明記し、客観的な資料であることを強調しましょう。
現在の情勢など現代の社会的背景を反映している調査は、多くの読み手に読まれる可能性があります。
POINT4:専門用語を用いる場合は簡潔に説明をして補足する
読み手の中には業界以外の方もいます。業界以外の方が読んでも調査リリースの内容を理解出来るよう、専門用語を用いる際には簡潔な説明を反映して情報を補足するようにしてください。
POINT5:文章の最後に有識者コメントを挿入する
プレスリリースの最後に、サービスに精通している担当者や社長などのコメントを反映しましょう。コメントを反映することで、メディアが問い合わせをした際に対応者を誰にすべきか検討しやすくなります。
調査リリース~制作の手順~グラフ制作
グラフを作成する際には、見た目を意識しながら制作することも大切です。グラフタイトル、N数、見た目を意識して、データを制作しましょう。
調査リリースの傾向
調査リリースは社会的に意義のある情報を発信することが大切です。社会的に意義のある情報を発信するには、「読者の関心事」「トレンド」について発信することが大切です。
制作のポイント:「世間で関心のあること」+「消費者の関心事」を意識し、読者の関心・興味を持つデータを制作しましょう。
>> 調査リリースのグラフサンプルと最近の傾向を確認する【無料ダウンロード】
調査リリースに活用出来るおすすめのサービス・ツール
調査リリースで集計ツールを使用する際は、目的に合ったツールを使用しましょう。ここでは、おすすめのツールをご紹介いたします。
サービス名 |
特徴 |
おすすめのユーザー(例) |
---|---|---|
Freeasy |
初期費用、登録費用、ランニングコストが必要ないアンケートツール。 |
調査リリースを制作したことがない初心者の方 |
Google フォーム |
無料で活用できるアンケートフォーム。選択式、プルダウン式などさまざまな形式のコンテンツ制作が可能。
無料で使えるものの、回答者を自分で集める必要がある。
|
2〜3分で回答出来る、簡易的なアンケートサービスを利用したい方 |
Questant |
パソコンやスマホから、簡単にアンケートが作成できる、デザイン性に優れたアンケートツール。 無料で活用出来るツールであるが、モニターを集めるサービスは別途利用する必要がある。 モニター利用の場合は年間50,000円〜のため、コストが高い傾向も。 |
コストをかけて、アンケートデザインから集客までを一括して依頼したい方 |
調査リリースの制作におけるよくある質問(Q&A)
Q:調査リリースで気をつけるべきことはなんですか?
「調査目的」「調査方法」「読み手にどのような情報を知ってもらいたいか」を意識して発信します。調査で満足しないよう、目的を明確にして調査を進めてください。
Q:必要なサンプル数は?
ケースによって異なりますが、少ないと有益なデータとして発信出来ない可能性もあります。最低でも500〜1000サンプルは用意するように心がけましょう。
>>【参考】「サンプル数」について詳しく解説
Q:おすすめのツールはありますか?
初心者の方でも安く、効率的にサンプル数を集めるのであれば、「Freeasy」がおすすめです。
Freeasyは固定費が一切かからず、500円からのアンケート集計が可能です。簡単にモニターを集められるおすすめのサービスツールです。
>>調査リリースに関するQ&Aをもっと見る【資料を無料ダウンロード】
おわりに
ここまで、調査リリースの制作について、基本的な手順とポイントについて解説してきました。一連の流れを知ると、手間がかかる印象を受ける方も多いと思いますが、便利なアンケートツールや集計ツールを使用する等して、効率よく進めることも可能です。
企業にとっては、通常のプレスリリースよりもさらに意義のある広報戦略となりますので、積極的にトライしていきましょう!
プレスリリースの価値を高めるための「調査リリース」の作り方 完全ガイド(無料ダウンロード)
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