マーケティングフレームワークとは

マーケティングフレームワークとは

マーケティングフレームワークとは、マーケティングにおいて、課題の抽出や、戦略の立案、分析、検証、意思決定などを、スムーズに効率良くおこなうための枠組み(フレームワーク)のことを言います。

多数存在しているため、目的や活用シーンに合わせて、最適なものを選択できるスキルを持っておきましょう。

フレームワークを使うメリット

  • 作業を時短化、効率化できる。
  • 施策の選択や優先順位が明確になり、スムーズに実行に移せる。
  • チーム内で共有しやすく、円滑なコミュニケーションをはかれる。

フレームワークを使う際の注意点

  • 適したフレームワークを使用すること。
  • 一回きりで終わらず、環境の変化に応じて見直し(戦略・施策の再立案)をおこなう。
  • フレームワークは手段として活用するだけであって、ここがゴールではないことを認識しておく。

マーケティングフレームワークの一覧と順番

■1番目「市場・環境の分析(現状把握)をするため」のフレームワーク

自社の状況を把握する=内部環境と、業界や競合他社の状況=外部環境を、分析します。

3C分析

3C分析とは、Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの視点から分析をおこなう手法です。より詳しい解説はこちらから

PEST分析(ペスト分析)

PEST分析とは、外部環境を、Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)という4つの視点から分析するフレームワークです。各頭文字をとって名付けられました。

5F分析(ファイブフォース分析)

5F分析とは、アメリカの経済学者マイケル・E・ポーターによって提唱された、5つの競争要因(5フォース/5forces)から外部環境を把握するフレームワークです。
競争要因の内訳は、業界内(競合他社)の脅威、売り手(サプライヤー)の脅威(交渉力)、買い手(顧客)の脅威(交渉力)、代替品の脅威、新規参入の脅威、です。

■2番目「戦略を立案するため」のフレームワーク

自社の弱みや強みを把握し、セグメンテーションをおこなったり、顧客理解をすることで、どの立ち位置を狙うのか?という​​​​​​戦略を定めます。

SWOT分析(スウォット分析)

SWOT分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの要素に分けて、内部環境と外部環境の軸から、自社のプラス要因・マイナス要因といった現状を把握するためのフレームワークです。

STP分析(エスティーピー分析)

STP分析とは、近代マーケティングの父と呼ばれるフィリップ・コトラーによって提唱された、Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)の3つの要素から市場や顧客を分析して、戦略を立案していくフレームワークです。

AIDMA

AIDMAとは、消費者の購買決定までのプロセスを表したフレームワークです。Attention(注意)、 Interest(関心)、 Desire(欲求)、 Memory(記憶)、 Action(行動)の各頭文字をとって名付けられました。

AISAS

AISASとは、消費者の購買行動モデルを表したフレームワークです。Attention(注意)、Interest(関心)、Search(検索)、Action(行動)、Share(共有)の頭文字をとって名付けられました。AIDMAとの違いは、インターネットの発展に伴い、消費者が「検索」したり、評価を「共有」するようになったことが、プロセスに組み込まれている点です。

マーケティングファネル

マーケティングファネルとは、顧客が製品やサービスを認知してから購入に至るまでのプロセスを、ファネル=漏斗(じょうご)の形で表したフレームワークです。進むにつれて顧客数が減る(絞られる)ため、逆三角形の形をしています。

■3番目「立案した戦略を具体化(施策の立案・分析・検証)する」ためのフレームワーク

戦略に沿って、具体的な施策を立てます。

4P

4P(4P分析)とは、Product(製品)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)、Place(流通)の4つの視点から分析して戦略を立てるフレームワークです。マーケティングミックスとも呼ばれます。

4C

4C(4C分析)とは、Customer value(顧客価値)、Cost(価格)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の4つの要素を、顧客の視点から考えて分析し、検証するフレームワークです。

■4番目「施策を実行、改善する」ためのフレームワーク

施策を実際におこない、さらに改善していきます。

PDCA(ピーディーシーエー)

PDCAとは、業務プロセスを、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つに分け、継続的な業務改善をおこなうフレームワークです。

OODA(ウーダ)

OODAとは、Observe(観察)、Orient(状況判断、方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の頭文字を取った、PDCAと似た業務改善をおこなうフレームワークの1つですが、PDCAよりも柔軟かつスピーディーに回せるという利点があります。

■その他のマーケティングフレームワーク

目標を設定するためのフレームワークや、情報整理のためのフレームワークです。

KGI、KPI、KDI

KGI、KPI、KDIは、いずれも目標達成のための指標のことです。

KGI=Key Goal Indicatorは、最終的な目標数値(ゴール)のことです。
KPI=Key Performance Indicatorは、KGIを達成するために設定する中間目標のことで、プロセスの中で、都度、達成具合を把握していくために、とても有効となる数値です。
KDI=Key Do Indicatorは、KPIを達成するために必要なことを数値にしたものです。

3つの関係性を分かりやすく説明すると「KGIを達成するために、KPIを〇件獲得する必要があり、そのためには〇件の商談(KDI)をおこなう必要がある」となります。

SMART

SMARTとは、目標を立てる際に、Specific(具体的な)、Measurable(計測可能な)、Achievable(達成可能な)、Relevant(関連性のある)、Time-bound(期限付きで)の5つの指標をもとにするフレームワークです。

5W1H

5W1Hは、情報を整理する際に、When(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)、の6つを意識して構成するフレームワークです。

5W2H

5W2Hは、上記「5W1H」に「How Much(いくらで)」を加えた7つを意識して構成するフレームワークです。費用や利益などの具体的な数値が必要な場合に活用しましょう。

ロジックツリー

ロジックツリーとは、課題や問題をどんどん分解して、木(ツリー)のように枝分かれさせ広げていくことで原因を探し、解決策を見つけるためのフレームワークです。

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