ベンチマーキングとは|リサーチ マーケティング用語集

ベンチマーキング

ベンチマーキングとは

ベンチマーキングとは、「他社の優れた事例や成功事例」と「自社を比較・分析し、改善すべき点を見出して業務効率向上へとつなげる、経営手法のことです。自社の業績向上や効率化などにつながります。

英語表記は、Benchmarking。

ベンチマーキングの語源と提唱

語源は、靴修理の職人が使っていた言葉です。靴を修理するときにお客さんの足をベンチに乗せ、その足の形をなぞってベンチにしるしをつけることで足形を測定し、それをもとに靴のパターンを作っていたことに由来しています。

1989年にゼロックス社のロバート・C・キャンプが提唱をし、ベンチのしるしをもとに靴のパターンを作るように、成功している会社のビジネスパフォーマンスのしるし(目標)をもとに自社の経営改善を進めていくことから、 「ベンチマーキング」と呼ばれるようになりました。

ベンチマークとの違い

「ベンチマーキング」と「ベンチマーク」は似た表現ですが、それぞれ異なる意味を持っているので注意しましょう。

ベンチマークは、比べる対象となる同類の物やサービスなどとの差を測るための基準や指標を指します。

また、自社の事業の持続的な継続、また新商品やサービス開発などを目的として、市場において競合となる企業をベンチマークとして分析する手法を「ベンチマーク調査」といいます。

ベンチマーキングの種類

代表的なものは下記3つです。

1.内部ベンチマーキング

他社ではなく、自社内やグループ内の別の組織や製品を対象にベンチマーキングを行う手法です。

同じような製品・サービスを提供したり、似通っている業務プロセスで仕事を行っていたりする場合、比較することで参考になる改善点が見つかる可能性があるため有効です。

一方で、同じ組織であるが故に業務プロセスが似通っていることも多く、抜本的な改善にはつながらない恐れもあります。

2.競合ベンチマーキング

競合ベンチマーキングは、優れた競合他社を分析し、製品やサービス、経営戦略などの優れた点を自社に取り入れる手法です。

自社と近い業種の企業を比較すると、参考になるアイデアが見つかりやすいというメリットがあります。直接ライバルとなる製品やサービスであれば比較しやすく、改善点を取り入れた新製品開発につなげられます。

一方で、競合他社のベンチマーキングには、分析に時間や労力といったコストがかかります。さらには、重要なポイントほど競合他社が調査されないよう対策を講じている場合もあるため、コストをかけたわりに十分な成果が得られない場合もあります。

3.機能ベンチマーキング

企業の「機能」に焦点を当て、製品やサービスの特定の箇所、あるいは業務プロセスや働き方などを競合他社と比較する方法です。対象が「機能」なので、ベンチマーキングする相手は競合他社でなくても構いません。異業種の企業を対象にすることで、より広範で革新的なアイデアを生み出せる可能性もあります。

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「ベンチマーキング」と関わりの深い「ベンチマーク調査」について解説している記事も、合わせてご覧ください。
『ベンチマーク調査とは?意味、項目、手法をわかりやすく解説』はこちら

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