近似曲線とは|リサーチ マーケティング用語集
近似曲線
近似曲線とは
近似曲線とは、散布図で表示された「複数のデータ」の、なるべく近くを通るように引いた、直線または曲線のことです。
散布図のデータ分布の傾向を明確に把握したり、データがない将来の予測を行うときに、活用できます。Excelで散布図を作成する際に、簡単に近似曲線を表示することが可能です。
⇒Excelによる散布図の作成方法の詳細はこちら『相関分析をわかりやすく解説!基本、エクセルのやり方、事例(相関分析の流れ、やり方)』
近似曲線の種類
近似曲線は6種類あります。適切な近似曲線を選択しなければ、間違った結論や予測が導き出されてしまうので、特徴を理解し、使用する必要があります。
データは一方向に向かう傾向があるのか、それとも一方向ではなく、増えたり減ったりするのかなど、変化を確認しましょう。
1.線形近似
データポイントのパターンが線に似ている場合に適しています。
また、変化量(xが1つ増えるごとにyが変わる量)がほぼ一定の場合は線形近似になります。
2.指数近似
データの増加や現象の割合が次第に大きくなる場合の分析に適しています。
データに0または負の値が含まれている場合、指数近似曲線は作成できません。
3. 対数近似
データの変化率が急速に増加または減少し、その後水平になる場合に適しています。
対数近似曲線は、負の値および、または正の値を使用することができます。
4.多項式近似
データが増えたり減ったり、変動するときに使用される曲線です。
大規模なデータセットの損益を分析するのに便利です。
5.累乗近似
変化量が徐々に増えていく測定値を比較するデータセット(例えば、1秒間隔のレース・カーの加速など)に最適な曲線です。
データに0または負の値が含まれている場合、累乗近似曲線は作成できません。
6.移動平均
ある個数分のデータの平均値を連続的に求め、そのデータ全体の変化の傾向を解析する場合に適しています。
長期的な傾向をより明確に表示するために滑らかな曲線が得られます。
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