catch-img

アンケートの集計計画表の作り方(自由回答編)|Freeasyリサーチアカデミー

目次[非表示]

  1. はじめに
  2. 集計計画表(自由回答)とは
  3. 集計計画表とFAリストの作り方
  4. Freeasyリサーチアカデミー第2期「第1回オンラインセミナー」のご案内
  5. 次回のブログテーマは「調査レポートの書き方~定量調査編~」

はじめに

ここでは、集計計画表(自由回答)について解説していきます。

※本記事は菅原氏の書籍『ユーザーリサーチのすべて』(マイナビ出版)と連動した内容を掲載しています。

>>関連テーマ:『集計計画表(選択回答)』のブログ
>>記事に連動した【12月12日(木)開催オンラインセミナー】の詳細
>>講師のリサーチャー菅原大介氏について&Freeasyリサーチアカデミーとは?

集計計画表(自由回答)とは

概要

集計計画表(自由回答)とは、自由回答質問の回答データを出力する(書き出す)ために作成する作業計画のアウトプットです。自由回答の読み込みにあたり最適なデータを整形して、分析での気づきが得られるようファイルの中身を整えていきます。

自由回答リストはローデータから該当箇所を抜粋・転記して作るのが通例です。しかし、ひと手間かけてトピックに関連した前後の回答情報や、回答者の基本的な属性情報などを付加項目として設定することで、深い内容理解につなげることができます。

集計計画表は選択回答と同様に自由回答においても、依頼者と作業者との間で成果物イメージを揃えるのに有効です。「作業をしてみるまで表の並びや単位がわからない」という状態を避けるべく、本項の内容でFAリストの仕様を理解していきましょう。

※本項はエクセルやスプレッドシートなどの表形式のファイルで作成する作業環境をイメージして書いています(作業スペースのことを「シート」と表現していたりします)。

構成要素

集計計画表(自由回答)の構成要素は以下のようになります。

1.対象質問

・自由回答データを含む掛け合わせ元となる質問項目

2.付加項目

・自由回答のトピックに応じて掛け合わせる質問項目
・回答者の立場を理解するための参考データアイテム

<例:SAタイプ>(単一回答の質問の回答結果を掛け合わせて見る方法)

・対象質問|○○アプリジャンルのイメージ
・付加項目|主利用プロダクト(SA・選択肢の降順)
・付加項目|性別(SA・選択肢の降順)
・付加項目|年代(SA・選択肢の降順)

⇒アプリジャンルのイメージ(自由回答の結果)を、サービスブランドユーザーごとに、基本属性ごとに、照らして見るための設定

・対象質問|新サービスの利用意向
・付加項目|利用意向 選択回答(SA・選択肢の降順)
・付加項目|割付(選択肢の降順)
・付加項目|世帯年収(SA・選択肢の降順)

⇒新サービスの利用意向(自由回答の結果)を、利用意向の程度や基本属性・生活水準に照らして見るための設定

<例:MAタイプ>(複数回答の質問の回答結果を掛け合わせて見る方法)

・対象質問|プロダクト利用時のエピソード
・付加項目|割付(選択肢の降順)
・付加項目|購入品目(MA・最大3つまで)
・付加項目|用途(MA・最大3つまで)

⇒プロダクト利用時のエピソード(自由回答の結果)を、購入品目・用途の情報と共に見るための設定

・対象質問|参考にしているSNS・アカウント名
・付加項目|参考にしているSNS・推薦理由(FA)
・付加項目|割付(選択肢の降順)
・付加項目|SNSメディア(MA・最大3つまで)

⇒参考にしているSNS・アカウント名(自由回答の結果)を、推薦理由や利用しているSNSメディアの情報と共に見るための設定

集計計画表とFAリストの作り方

STEP1:集計計画表

①自由回答質問をリストアップする
②各質問ごとに付加項目を設定する
③付加項目ごとの並び順を制御する

①自由回答質問をリストアップする

・調査票における自由回答の質問を並べる
・主に、理由や意見を尋ねる質問、固有名詞や体験談を尋ねる質問を対象とする
※複数回答の質問の選択肢「その他」の自由回答も存在するが本項では扱わない

②各質問ごとに付加項目を設定する

・各質問に関連するデータアイテムを付加項目として設定する
・付加項目は2~3点に絞る(基本属性・関連ステータスなど)
※複数回答の質問で選択肢の数が多い場合にはFAリストが長くなるので注意すること

③付加項目ごとの並び順を制御する

・最優先の付加項目を設定する(図表の例では①~③の優先順位としている)
・それぞれの付加項目の中での並べ方は選択肢の降順とするとするのが通例
※集計の担当者が作業に徹していると回答者ID・会員IDの順になったりする
(データの並べ替えは可能だが、分析時には新規の作業を伴わない方がよい)

STEP2:FAリスト

①質問項目ごとにシートを作成する
②質問項目→付加項目の順に並べる

①質問項目ごとにシートを作成する

・基本的には1つの質問項目に対して1つのシートを割り当てる
※データの並べ替えが可能だとしても1つのシートで完結させるのは推奨できない
(ダッシュボードのようにシート別にすぐに切り替えられる方が閲覧者には便利)

②質問項目→付加項目の順に並べる

・各シートで主の質問項目がすぐにわかるよう左側に配置する
※掛け合わせ先の付加項目が先だとシートの趣旨がわかりづらくなってしまう
(集計作業上は質問番号順に並べた方が楽だが閲覧者には不便になるので注意)

Freeasyリサーチアカデミー第2期「第1回オンラインセミナー」のご案内

本記事に連動した「アンケート調査の集計の進め方」をテーマに、参加費無料のオンラインセミナーを、12月12日(木)に開催します。

講師は、リサーチャーの菅原大介氏と、弊社アイブリッジ株式会社 SaaS事業部 シニアマネジャーの榎本涼が務めます。

Freeasyユーザー様に限らず、リサーチを最大限に活用して売り上げを伸ばしたい方、リサーチのスペシャリストを目指している方など、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

セミナー開催概要

セミナー名

Freeasyリサーチアカデミー 第2期 第1回【オンラインセミナー】

「アンケート調査の集計の進め方」

配信日時

2024年12月12日(木) 17:00~18:00

※質疑応答を含めると最大延長18:30の可能性がございます。

配信方法

Zoom(オンラインセミナー)

参加費

無料

申込方法

事前申込

次回のブログテーマは「調査レポートの書き方~定量調査編~」

Freeasy担当からお知らせです。次回、第2回のブログでは、「調査レポートの書き方~定量調査編~」をテーマに、菅原氏に解説いただきます。ご期待ください!(1月末頃公開予定)

>>Freeasyリサーチアカデミー「第2期 公開中のブログ一覧」を見る
>>Freeasyリサーチアカデミー「第1期 公開中のブログ一覧」を見る


もっと簡単で、
もっと自由なアンケートを作ろう

「500円」から始められる

セルフ型アンケートツール「Freeasy」

初心者の方には、分かりやすく! 
経験者の方には、高機能でもっと低コスト且つスピーディーに!
500円から始められる自由で簡単なセルフ型アンケートツール「Freeasy」を
さっそく始めてみませんか?

記事ランキング

ページトップへ