コンテンツマーケティングの基礎│ブログのノウハウ・事例を解説!
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はじめに
「コンテンツマーケティング」をやりたいけれど、何から手を付けていいか分からずに困っている方は、多いのではないでしょうか。
ここでは、絶対に知っておきたいコンテンツマーケティングの基礎や始め方を、コンテンツマーケティング初心者がブログを作成して数か月でGoogleの検索結果で1位(2020年10月13日時点)を獲得した実例を交えて、解説していきます。
いまなぜコンテンツマーケティングが必要とされているのか
『プッシュ型』ではなく『プル型』広告が支持される時代への変化
スマホの普及やオンラインの充実化により、いつでもどこでも自分が知りたいことや欲しいものの情報を入手しやすくなった現代は、とても便利な時代になりました。実際、インターネットの利用率や検索数は、どんどん増える一方です。
しかしその反面、自分が意図する以外の情報が入ってくることも増え、情報過多により、消費者は広告疲れをしているとも言われています。
消費者たちは情報を選ぶようになり、自分にとって価値がない広告に対しては反応をしない傾向が出ているのです。
そうなると、いままで主流だった、「企業側が伝えたい自社の商品やサービスの情報」をチラシやWebなどの広告で伝える『プッシュ型』の広告だけでは、消費者に響かなくなりました。
そこで『プッシュ型』とは異なる新たな手法として台頭してきたのが、「企業側の伝えたいことを発信するのではなく、消費者(ターゲット)にとって価値のあるコンテンツを作成、配信する」という『プル型の広告』、つまりコンテンツマーケティングなのです。
まずはコンテンツマーケティングのフローを理解しよう
コンテンツマーケティングを始める前に、コンテンツマーケティングの一連の流れについて理解しておきましょう。
まず最初に、ユーザーたちが欲している情報について、ブログなどのコンテンツを発信して、惹きつけます。分かりやすく言うと「仕掛け」のようなものです。
※コンテンツの例 ブログ投稿、SNS投稿、ニュースレター、ランディングページ、プレスリリース、動画投稿、ウェビナー、ホワイトペーパー、紙媒体の資料など |
コンテンツの発信を続けることで、発信されている内容を気に入ったユーザーは、発信元の企業をだんだんと信頼するようになり、やがて企業のファンとなります。
ファンになると、その企業の商品やサービスにも興味を持ち、最終的には購入へと繋がっていくのです。
コンテンツを通して、徐々に徐々に、段階的に、最終目的である購入へと進んでもらうという戦略が、コンテンツマーケティングなのです。
実施にあたり知っておきたいこと
重要な4つのポイント
①「価値あるコンテンツを作る」
コンテンツは、ユーザーが必要としている情報でなければなりません。自社のことを知らないユーザーに対して、まずはコンテンツを通じて自社を「認知させる」ことが重要です。
ユーザーの目を惹かないような、例えば自社の製品のアピールばかりの内容では、ユーザーの本来の知りたいこととはズレているため、スルーされてしまうでしょう。
②「ユーザーを顧客に育てる」
自社を「認知」してくれたユーザーは、まだ、自社を「信用」してくれたわけではありません。よってユーザーは、この段階では、あらゆる選択の場面で自社を選んでアクションを起こすことは、ほぼ無いでしょう。
そこで、次は自社のことを「気に入ってもらう」必要があります。他社と比べた際に、自社を選択してくれるようになってもらうのです。
具体的な方法としては、例えば、ユーザーごとの特性を知り(Webの行動履歴のトラッキング)、ユーザーが欲するベストなタイミングで、必要な情報を与え続けていきます(ステップメールやメールマガジン)。
さらに、ユーザーをターゲットにしたウェビナーを開催して、担当者と面識を持ち、信頼度を上げていくことで、結果、企業の信頼度のアップに繋がる、という方法があります。
参考:【ウェビナー】初めて参加&開催する前に知っておくべきポイントとは?
③「顧客を定着化(ファン化)させる」
企業を気に入り、顧客となってくれた方たちの中から、さらにファンになってくれる人を育てることも重要です。
ここでいう顧客とは、商品やサービスを購入・使用してくれている人たちのことを言いますが、その中から、自社商品を特に気に入って何回もリピートし続けてくれ、自社の商品やサービスに愛着を持ち、長い期間にわたって購入を続けてくれる人たちを、ファンと呼びます。
ファンになると、なかなか他の商品やサービスへと浮気はしません。価格競争にも巻き込まれにくくなります。ファンの多さが、企業の安定・成長を握る鍵の1つといっても過言ではありません。
④始めるタイミングは、「いま」!
コンテンツマーケティングを始める最適なタイミングは、「いま」になります!なぜなら、効果(結果)が出るまでには、とても時間がかかるからです(詳細は後述)。思い立ったらすぐに始めましょう!
コンテンツマーケティングのメリット
■潜在顧客にアプローチすることができる
コンテンツマーケティングでは、まだユーザー自身もが気づいていない興味を掘り起こし、自社を知ってもらうきっかけを作ることができます。
既に自社に何かしらの興味や接点がある「見込み客」に比べて、まだ自社の存在を知らない、もしくは知っていても興味がない「潜在顧客」は圧倒的に人数が多いため、その多さをターゲットにできることに、これからの可能性の大きさを感じずにはいられません。
■自社のブランド力を高められる
ユーザーが必要としていることを、誰にでも分かりやすい言葉や表現方法で、プロとして専門性の高いコンテンツを作り、一貫して配信し続けることで、企業への信用度さらにはブランド力が高まります。
■コンテンツは資産となる
自社メディアのコンテンツは、一度作成・発信したら、半永久的に存在し続けるので、自社にとって大きな資産となります。例えばブログ記事などは、増えていくほどサイトが充実して、Googleなどの検索エンジンからの評価も高くなる傾向があります。
なお、資産価値を落とさないために、コンテンツの情報価値を保ち続ける必要があるので、リライト等のメンテナンスは、定期的におこないましょう。
コンテンツマーケティングのデメリット
■結果が出るまでには時間がかかる
一番のデメリットは、すぐには結果が出ないことです。コンテンツマーケティングに失敗している企業の多くが、長期的に挑むことをせず、短期的な結果だけで、失敗と結論付けやめてしまっています。
焦る気持ちをおさえて、まずは3か月~半年、できれば最低でも1年はかかることを承知の上で、進めましょう。
■常にコンテンツ(仕掛け)を作成し続ける必要がある
例えば、ブログのネタが尽きてしまうことを心配する方もいるでしょう。
しかし、ユーザーは常に色んな問題を抱えており、一度解決しても、また新たな問題が発生し、解決策を求め続けています。そこにいち早く気づくよう情報のアンテナを張り続けていけば、ネタが尽きることはありません。
また、一度作成したコンテンツは資産になるので、リライトし続けて、情報を増やしたり洗練させていくことで、価値をどんどん高めることができます。新しいネタを増やすことにこだわる必要はないのです。
また、社内に眠っている資産はありませんか?自社のWebメディアの既存のページ、例えばサービスや製品の説明をしているページや、企業の特徴や資料ページを見直してみましょう。コンテンツとして生まれ変わらせることができることも意外と多いです。
始めやすいビジネスブログ
コンテンツマーケティングには様々な手法がありますが、初心者にぜひおすすめしたいのは「ビジネスブログ」です。
個人が作るブログとは異なり、ビジネスブログはその名の通り、会社として作成するブログで、間接的ではありますが会社のブランディングに役立つため、コンテンツマーケティングとの親和性が高いです。
作成したブログはサイトに蓄積されていき、コンテンツとなります。コンテンツが増えるほど、サイトが充実していき、サイトが充実すると、検索エンジンからの評価も高くなる傾向があります。
作成に当たり、社内でブログ作成者を賄うことができれば、コストがかかりませんし、ライターを外注したとしても比較的安価でできるため、スタートのハードルが低いことも、おすすめする理由です。
ブログには、必ずSNSのシェアボタンを付けておきましょう。ユーザーがシェアしやすい環境を整えておくことで、自然とたくさんのユーザーに広がっていき、「存在を見つけてもらう」機会が多くなることが、期待できます。
ほかにも、ブログ記事の本文の途中、もしくは最後に、ホワイトペーパーのダウンロードができるページへのリンクや、商品詳細ページへのリンクなど、ユーザーが次の行動を起こしたいと思った時に、ストレスなく行動できる動線を設置しておく(回遊性を高める)ことも重要です。
コンテンツマーケティング「ビジネスブログ」の実例
ここでは、実際に、検索結果で1位を獲得することができたビジネスブログの実例をご紹介します。
★検索結果で1位を獲得したビジネスブログ『5分で分かる!“顧客満足度調査”の「基本概要」と「経験者の見解」とは』はこちらから
▼前提・事前準備
今回のコンテンツマーケティングは、自社の「セルフ型アンケートツール」の資料請求(新規リード)を増やすことが目的。
参考:「セルフ型アンケートツール」について知りたい方はこちらから
製品を直接的にアピールするのではなく、ターゲットとする人たちに「見てもらうことができて、価値があるコンテンツだと感じさせるためのブログ」を作ることで、製品自体ではなく、まずは自社の存在を知ってもらうことから始めることにした。
▼コンテンツ作りの開始
ターゲットに関連したキーワードを、想定できる限りたくさんピックアップしてから、キーワードのボリューム数や、ブログの書きやすさ、製品との親和性を踏まえて、ターゲットには「顧客満足度調査をやろうとしてる人、やる必要がある人」を設定。
▼工夫した点
情報の精度の高さや、分かりやすい言葉で解説することに特に注意を払った。
さらに、コンテンツの評価を高くするためには、オリジナリティが必須なので、実際に自社の「セルフ型アンケートツール」を使用して、「顧客満足度調査」に関するアンケート調査をおこない、その結果をブログに載せた。
▼コンテンツのメンテナンス
・情報の価値が継続し続けるよう、一定期間の経過後に、リライトをおこなった。
・アンケート調査の結果はグラフや文章で掲載していたが、加えて、調査レポートを無料でダウンロードできるようにした。
・外注で専門家に『調査票の設計ガイド』というすぐ活用できる資料を作成してもらい、ブログから無料でダウンロードできるようにした。
▼結果
公開から4ヶ月でGoogle検索結果『2ページ目』に掲載されるようになり、→5カ月で『1ページ目』に掲載されるようになり、→7カ月で『1ページ目の1位(2020年10月13日時点)』に表示されることに成功した。
その結果、今回の目的であった、当該ブログ経由で資料請求がコンスタントに発生するようになった。
※なお、ブログの投稿元となる「サービスサイト(サイト名:Freeasy)については、ブログ公開日の約1か月前に、新規で立ち上げたばかりでした。
★検索結果で1位を獲得したビジネスブログ『5分で分かる!“顧客満足度調査”の「基本概要」と「経験者の見解」とは』はこちらから
コンテンツを広めるための手段
コンテンツが完成したら、次はそのコンテンツを、多くのユーザーに見てもらうための仕掛けが必要です。コンテンツマーケティングを成功させるには、たくさんのユーザーに、自社のコンテンツを見つけてもらわなくてはならないのです。
そのためには、SEO(SEO対策をしっかりとおこない検索エンジンから評価を得ると上位に表示されCTRが激増します)、SNS(気に入ったユーザーがシェアすることで拡散されていく)、Web広告、ウェビナーなど、様々な手段を活用していきましょう。
「ウェビナー」は、注目されているマーケティング施策の1つで、在宅する機会が増えたいま急速に浸透しています。
従来のセミナーでは、会場費用や機材費用など多くのコストがかかっていましたが、ウェビナーはそういった費用を安く押さえられ、場合によってはほぼ0円で開催できます。
また、直接的に、確実に、ターゲットにアプローチできるので、効果も大きいです。
参考:【ウェビナー】初めて参加&開催する前に知っておくべきポイントとは?
おわりに
ここまで、コンテンツマーケティングの基本情報について、ブログを中心に解説してきました。難しく捉えずに、まずはお試しとして、気軽にブログを1つ作ってみることから始めてみてください!
ブログ作成でアンケートを利用する場合におすすめ
500円から利用できる簡単、多機能アンケートを作成できるセルフ型アンケートツール「Freeasy」
初心者の方にもハードルが低く、始めやすい、サポートも充実している点が支持されております。
>> Freeasyとは?について詳しく見る