
Freeasyが関わったJMRA2025|出展・講演・運営から見えた業界の姿[レポート]
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JMRA2025にFreeasyが出展・講演
2025年10月2日(木)、『JMRAアニュアル・カンファレンス2025』が明治記念館(東京都港区)にて開催されました。
一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会が主催する本カンファレンスは、毎年開催され、今年はJMRA創立50周年を記念した、“これまでの50年”を振り返り、“これからの50年”を構想する、特別なイベントとなりました。
Freeasyはゴールドスポンサーとして協賛し、展示ブースへの出展に加え、昨年に続きミニセッションにも登壇。「AIによるセルフ型アンケートの高度化とは!?Freeasy×AIの取組をご紹介!」というテーマで講演を行いました。

明治記念館の雰囲気と参加者の特徴
秋晴れの空の下、会場となった明治記念館は、JMRA創立50周年という節目にふさわしい格式と美しさを兼ね備えたロケーションでした。

庭園には、丁寧に整えられた緑が鮮やかに広がっていました。会場に入ると、ホワイエにはシャンデリアが輝き、豪華な造りで、格式の高さが印象に残りました。


会場には調査会社の方を中心に、リサーチ業界に関わる多くの方々が集まっていました。事業会社の参加は比較的少なく、リサーチ分野に特化した専門的な雰囲気が会場全体に広がっていたように感じます。
参加者の年齢層は幅広く、特に30代後半から50代の中堅〜マネージャークラスの方々が多く見受けられ、落ち着いた空気の中にも活発な情報交換の様子が印象的でした。
ESOMAR所属の企業も出展しており、海外からの参加者の姿もあり、国際的な広がりを感じる場面もありました。

Freeasyの講演と展示ブースの様子
Freeasyの講演の様子
先述の通り、Freeasyは「AIによるセルフ型アンケートの高度化とは!?Freeasy×AIの取組をご紹介!」をテーマに、20分間のミニセッションを実施しました。
講師を務めたのは、2022年4月よりFreeasyのアドバイザーに就任されている、国立大学法人 筑波大学 ビジネスサイエンス系 教授 尾崎幸謙氏と、弊社榎本涼です。
尾崎氏からAIの共同研究エピソード等をご紹介した後、榎本からAI×Freeasyについて今後の課題や展望などをお伝えしました。
多くの方にご参加いただき、終始和やかで温かい雰囲気の中、講演を終えることができました。

国立大学法人 筑波大学 ビジネスサイエンス系教授 尾崎 幸謙氏コメント
アイブリッジ株式会社様とは、2020年4月から2022年3月にかけて、筑波大学との共同研究「機械学習による不適切回答者の予測の研究」を実施しました。
本研究では、Web調査において近年大きな課題となっている不注意回答者・不適切回答者を機械学習によって検出する方法の開発に取り組みました。
多数のWeb調査を行う中で、不注意回答者の割合には調査ごとに差が見られ、その一因として「調査票内容の理解しやすさ」が関係しているのではないかという仮説を立てました。
この仮説を踏まえ、2022年9月から2024年9月までの期間に、2度目の共同研究「不適切回答者アラートシステムの実用化研究」を実施し、生成AIを用いて調査項目の不備を指摘・修正する方法の開発を進めました。
研究を開始した2022年9月当時は、ChatGPTをはじめとする生成AIはまだ一般公開されていませんでしたが、その直後にリリースされ、研究の発展に大きく寄与しました。
研究チームは、非常勤研究員として雇用した中下綾子さん(お茶の水女子大学)と廣田愛海さん(同大学)、さらに指導学生の鈴木貴士さん(筑波大学/国立社会保障・人口問題研究所)を含む4名で構成され、定期的な議論を重ねながら、アイブリッジ株式会社様からのご意見も踏まえて、汎用的に利用可能な生成AIを開発しました。
今回のカンファレンスでは、この生成AIを用いた調査項目修正の具体的な事例をいくつか紹介いたしました。
研究開始からちょうど3年の節目にこのような成果を発表できたことを、関係各位に深く感謝申し上げます。

展示ブースの様子
展示ブースは、他社と同様の構成ながら、ゴールドスポンサーとしての存在感を放っていました。
一般的な展示会と比べて、デザイン性よりも情報性が重視される傾向があり、Freeasyの展示ブースでは、筑波大学との共同研究の成果からアイブリッジにて開発した新機能「AIアドバイス」β版のご紹介や、グローバル展開(Freeasy Global)について初めてご案内させていただく機会となりました。
来場者の皆さまにしっかりとお伝えできるよう、精一杯ご説明させていただきました。

ミニセッション後に、ブースに足を運んで話を聞きに来てくださる来場者の方も多く、Freeasyの導入を検討されている企業の方からも前向きなお声をいただくことができました。登壇によって、関心を持っていただけたことを実感しました。
講師の尾崎氏の師匠にあたる方との思いがけない出会いもあり、今後の広がりにつながるような温かい交流も生まれました。
また、同業他社の方々との情報交換にも積極的に取り組むことができました。

来場者の声から見えたFreeasyの現在地
現場でのFreeasyへの評判から、リサーチ業界内での認知度の高まりを感じる場面が多くありました。
来場者の多くは調査会社の方々で、直接的な商談の機会は限られていたものの、AI機能やセキュリティ、サポート体制などについて具体的なご質問をいただく場面もあり、今後の可能性を感じるような会話が生まれました。
特に、「AIアドバイス」機能には、事業会社の調査部門の方々からも関心が寄せられ、AI活用への期待を感じることができました。
また、海外の企業の方からは、Freeasy Globalの対象エリアの広さに驚きの声が上がるなど、グローバル展開への関心が高まっていることを実感しました。
同業他社の方々からは「最近クライアントからFreeasyの名前を聞くことが増えた」といった嬉しいお声もありました。
通りすがりで「Freeasy使ってますよ!」と声をかけてくださる方も。
一方で、セルフ型アンケートツールに馴染みのない方も一定数おられ、Freeasyの特長や活用方法について丁寧にご説明することで、少しずつ理解を深めていただく機会にもなりました。

お客様の声より
「Freeasyの価格の安さに驚いて、セミナー後にブースに立ち寄らせていただきました」とのことで、価格面での魅力に関心を持っていただけた様子が伺えました。
「セルフ型なのにカスタマーサクセス部があり、サポートが手厚いのは心強いですね」といった声もいただき、サポート体制に対する安心感を感じていただけたようでした。
こうしたご感想を通じて、Freeasyの取り組みが少しずつ浸透していることや、現在の立ち位置を改めて実感する機会となり、私たちにとっても励みになるひとときでした。
運営チームとしての参加から見えたカンファレンスの様子とFreeasyの存在感
本カンファレンスでは、Freeasyとしての講演・出展に加え、主催側の運営チームの一員としても参加させていただきました。
弊社からは1名での参加でしたが、事務局メンバーの皆さまとは当日が初対面ながら、長く業界に携わっている方も多く、安心感のある雰囲気の中で運営に関わることができました。
担当した現場では、登壇者の熱意が伝わるセッションが続き、業界の発展や業務効率化に向けた実践的な内容が多く、学びの多い時間となりました。
また、会場では登壇者の方向けにFreeasyロゴ入りのミネラルウォーターが配布される場面もありました。

業界の熱気に包まれた一日
基調講演、たくさんのミニセッション、展示ブース、懇親会など、終日を通して多彩なプログラムが展開され、業界関係者の熱気に包まれた一日でした。
基調講演は満席となるほどの盛況ぶりで、内容への関心の高さが感じられました。どのセッションも開始前には多くの席が埋まり、資料の配布方法などにも工夫が見られました。
セッションや展示ブースはネットリサーチの話題が多く、来場者の皆さまが最新のマーケティングリサーチ市場の動向に関心を寄せている様子が伺え、業界の今を肌で感じました。
海外セッションでは、AIに関連する話題が多く取り上げられ、国内外のリサーチ手法の違い等に触れることで、参加者にとっても刺激となる場面があったようです。
懇親会では、海外からの参加者も交えた国際色豊かな交流が生まれていました。会場は人で溢れ、歩くのも困難なほどの盛況ぶり。終始にぎやかな雰囲気に包まれていました。
立ち話の中で自然に声をかけていただく場面も多く、業界内のつながりの強さを感じるひとときとなりました。

おわりに:業界の未来へ、つながりが生んだ次の一歩
今回のカンファレンスを通じて特に印象的だったのは、競合という枠を超えて「業界を盛り上げたい」という共通の想いを持った方々が集まっていたことです。
セッションの運営や来場者対応など、さまざまな場面で熱意が感じられ、リサーチ業界の未来に向けた前向きな空気が会場全体に広がっていました。
次回への期待をさらに高める、意義深い時間でした。




