
会社初のアメリカ出展!Freeasyが挑んだ心理学分野最大級の学会「APA 2026」レポート
はじめに│今回の出展について
Freeasyでは、これまで国内の展示会・学会を中心に出展を重ねてきましたが、近年は海外への挑戦も進めています。今回のAPA出展は、海外出展としては2回目、そしてアメリカで開催される学会への出展としては初めての取り組みとなりました。
前回のタイ「MARTECH EXPO 2026」はマーケティング領域の展示会でしたが、今回挑戦したのは、心理学分野の学会という、Freeasyにとって海外ではまったく新しいフィールドへの出展でした。
参加したのは、米国ワシントンD.C.で開催された、心理学分野で世界最大級の学会「APA(American Psychological Association)年次大会 2026」。国内では学会への出展経験があるFreeasyですが、海外の学会という場は、「海外の研究者にFreeasyの価値がどこまで伝わるのか」を手探りで確かめる挑戦の連続でした。
事前準備の段階から「海外の研究者は何を求めているのか」を考え続け、現地では英語での説明やディスカッションにも積極的に挑みました。この出展は、現地に立ったメンバーだけでなく、英語版の制作物を仕上げてくれたデザイナーをはじめ、社内の多くのメンバーの力が結集して実現したものです。
本記事では、その様子をレポートとしてご紹介します。

APAとはどんな学会?
APA(American Psychological Association)は、世界最大級の心理学関連学術団体です。
団体名:American Psychological Association(APA)
会員数:約16万人規模(参考:日本心理学会の会員数は約8,000人)
開催地:Walter E. Washington Convention Center(米国ワシントンD.C.)
来場規模:約15,000人規模
セッション数:約1,000セッション
APA公式でも、2026年大会は「心理学分野最大級の年次イベント」と紹介されており、日本を含む世界各国から研究者、大学関係者、大学院生、実務家が集まる大規模カンファレンスでした。

会場全体の雰囲気|「発表の場」と「支援の場」が融合するコミュニティ
ワシントンD.C.中心部の巨大コンベンションセンター全体を使って開催されており、会場に入った瞬間から「心理学の祭典」という言葉がしっくりくる熱気がありました。
企業展示だけでなく、ポスター発表、大学ブース、出版関連、研究機関、ソフトウェア企業などが一堂に会しており、「研究成果を発表する場」と「研究を支援するサービスを探す場」が融合している印象を強く受けました。
会場には、大学、出版社、研究支援サービス、心理測定ツール、データ分析ソフトなど、研究活動を支援するさまざまな企業・団体が出展しており、日本の学会以上に「大学や研究機関の存在感」が強いことも印象的でした。企業色が前面に出るというよりも、研究コミュニティ全体で交流する場という空気感でした。

特にオープニングレセプションやポスター会場周辺は人の流れが非常に多く、常に研究者同士のディスカッションが行われており、APAが単なる展示会ではなく、アメリカを中心とした世界中の研究者が交流するコミュニティであることを実感しました。
初日には、オンライン調査におけるAI回答をテーマにしたシンポジウムも開催されており、日本の学会ではあまり見られない切り口の発表が行われていたことも印象的でした。

Freeasyブースの様子|海外研究者向けに新たに力を入れたポイント
今回、特に力を入れたのは「海外研究者向けにFreeasyをどう説明するか」という点で、具体的には、以下の英語ツールを新たに制作しました。
- 英語版ロールアップバナー
- 英語版バックパネル
- 英語版チラシ
- 国際論文実績の紹介コンテンツ

ブース内では、日本人向け調査、Freeasy Global、国際比較調査の訴求を行いつつ、Freeasyが関連する国際論文の実績も公開しました。
実際に国際論文へ掲載された研究事例を紹介したことで、単なる調査ツールではなく、「研究実績を持つプラットフォーム」として認知していただけたと感じています。
来場者の多くから、国際比較研究や海外調査への関心の声を多くいただき、当初想定していた「アンケートツール」という切り口以上に、幅広い関心をお寄せいただいたことも、今回の発見のひとつでした。

制作を支えたデザイナーたちのこだわり
実はこれらの制作物、複数のデザイナーが持ち場を分担し、細部までこだわって仕上げてくれたものでした。
ブースの背景・ロールスクリーンを担当したデザイナーは、英語は日本語と強調ポイントの見せ方が異なるため、会場の奥からでも伝わる視認性を意識してレイアウトを一から設計。
色は、Freeasyらしい「ブルー」と学会にふさわしい落ち着きの「ネイビー」を組み合わせ、多色になりがちな各国の国旗とのバランスも考えながら、地図やあしらいにブランドカラーを取り入れることで「グローバル感」と「Freeasyらしさ」の両立を目指したそうです。
チラシと国際論文実績の紹介コンテンツを担当したデザイナーは、チラシではブースへの誘導導線を整理して訴求ポイントを明確に。紹介コンテンツでは、20件の導入実績を載せながらも情報過多にならない、余白まで計算されたレイアウトに仕上げたといいます。
現地での手応えの裏には、こうした一つひとつの細やかなこだわりがありました。

Freeasy利用研究者の活躍|Freeasyのデータが結んだ研究成果
今回のAPA出展で、私たちにとってひときわ印象深かったのが、Freeasyを実際にご利用いただいている研究者の方が、アメリカの地で研究成果を発表されている姿に立ち会えたことでした。
そのおひとりが、白石先生(作陽くらしき大学)です。白石先生は、Freeasyで取得したデータを活用した研究を、まさに今回のAPAでポスター発表という形で発信されていました。
日本国内で提供してきたFreeasyのデータが、こうして国際学会の場で一つの研究成果として結実している――その瞬間に立ち会えたことは、スタッフ一同にとって何より大きな励みになりました。
日本から遠く離れたワシントンD.C.の地で、「Freeasyを知っている」「使ったことがある」と声をかけていただけたことも、正直、想像以上の驚きと喜びでした。
また、3年連続でAPAに参加されている研究者様からは、「この3年間で、日本企業のブース出展を見たのは今回が初めて」というお話もいただきました。まだ数としては小さな一歩かもしれませんが、Freeasyが日本発のサービスとして海外の学術コミュニティに足を踏み入れる、その一歩を担えたのだとしたら、これほど嬉しいことはありません。
【白石先生の発表詳細】
・タイトル:Lifelong Learning and Aging Awareness: Longitudinal Evidence From Japanese
・著者:Natsue Shiraishi (Okayama University), Yasuhiro Yamamoto (Okayama University), Takeshi Nakagawa (Osaka University), Allyson Brothers (Colorado State University), Roman Kaspar (Charlotte Fresenius Hochschule), Takashi Horiuchi (Okayama University)
・概要:本研究では、日本の中高年を対象に、生涯学習(Lifelong Learning)と加齢に関する気づき(AARC)の相互関係を、縦断調査によって検証しました。Freeasyのオンラインパネルを活用し、6か月間隔の2波データを収集した結果、学習参加がポジティブな加齢の気づきを高める一方、前向きな加齢観が学習意欲を促すという双方向の効果が示されました。本研究は、加齢観と学習行動の相互作用を明らかにし、健康的な高齢期を支える学習支援の重要性を示しています。

来場者の属性と現地での反応|海外研究者から寄せられた高い関心
Freeasyブースにお越しいただいた来場者は、大学教員・研究者が約65%、博士課程の大学院生が約33%を占め、この2つの層で来場者の大部分を占める結果となりました。また、「日本から出展している」という訴求を打ち出していたこともあり、日本語を話せる方や訪日経験のある方が笑顔でブースに立ち寄ってくださる場面も多くありました。
現地では、日本人研究者の方が激励に来てくださるなど、温かい交流もありました。来場者からは、
- 海外調査に関する相談
- 国際比較研究に関する相談
- 特定地域・特定属性を対象とした研究相談
といった、海外調査や国際比較研究について具体的なご相談を数多くいただき、Freeasyへの関心の高さを肌で感じる瞬間が数多くありました。
一方で、研究者からは、品質管理や倫理審査対応についてなど、学術目的での利用を検討いただいているからこその、専門的なご質問も多くいただきました。

APAで得られたネットワークと、今後への手応え
APAで得られたネットワーク
APAでは、アメリカの研究者を中心に、日本・日系の研究者、台湾、中国、バングラデシュ、オーストラリア、イラン、イギリスなど、さまざまな国・地域の研究者と直接意見交換することができました。また、米軍に所属しながら研究活動をされている方など、これまで接点を持つことが難しかったバックグラウンドの研究者とも交流することができました。
心理学・心理研究という共通領域の中でも、研究テーマや調査対象、研究手法は非常に幅広く、Freeasyが海外の研究環境においてどのように活用され得るのかを直接確認できたことは、大きな収穫でした。

研究者との対話から見えた期待
今回特に大きかったのは、単なるサービス紹介にとどまらず、実際の利用を前提とした具体的な相談が複数生まれたことです。
日本の研究者や、海外の大学に所属する研究者からは、Freeasyを実際の研究で利用していきたいという意向をいただきました。また、アジアの研究者からは、特定地域・特定属性を対象とした研究ニーズも確認することができました。
これまで国内向けサービスとして培ってきたFreeasyの調査基盤が、日本市場を研究対象とする海外研究者に対しても一定の価値を提供できる可能性が見え始めています。

今後への手応え
今回のAPAを通して、海外展開について多くの気づきを得ることができました。世界各国の研究者と直接対話する中で、Freeasyが海外の研究環境においても一定の価値を提供できる可能性を感じています。
今回のAPAは、単発の展示会出展というよりも、海外研究者との対話を深める重要な機会になりました。今回接点を持った研究者とのフォローアップを進めながら、今後も交流を継続していきたいと考えています。
今回、初めてアメリカを訪れ、12〜13時間以上の移動や13時間の時差を経験しながら現地で活動したことで、「世界をまたいで事業を展開する」ということを実感として持つこともできました。
学会の合間にはホワイトハウスや市内各所を訪問する機会もあり、現地の文化や空気に直接触れることができました。非常に濃密な1週間であり、今回得られたご縁や具体的なニーズを、今後の事業につなげていくことが重要だと考えています。


まとめ|Freeasy海外展開に向けた次の一歩として
今回、会社として初めてアメリカの学会へ出展しました。米国での活動自体が初めてということもあり、現地で得られた情報やネットワーク、研究者からの反応は非常に大きく、今後の海外展開を考えるうえでも重要な機会になったと感じています。
海外の学会という新しいフィールド、そしてアメリカという新しい市場での挑戦でしたが、世界中の研究者と直接対話できたことで、「海外展開は机上の計画ではなく、本当に実現できるかもしれない」という手応えを得ることができました。
今後も、各国・各研究コミュニティの実情に丁寧に向き合いながら、海外調査や国際比較調査の分野で、Freeasyとしてどのような価値提供ができるのかを探っていきたいと考えています。
なお、APAの次回2027年大会は、米国サンフランシスコでの開催が予定されています。Freeasy、そしてFreeasy Globalが、来年の開催地でも多くの研究者の皆様に活用いただけるよう、引き続き取り組みを進めてまいります。
🌎海外調査・国際比較研究をご検討中の方へ
今回のAPA出展レポートを通じて、海外調査や国際比較研究に関心をお持ちいただいた方は、ぜひ「Freeasy Global」の紹介資料をご覧ください。
📥国内調査から海外調査まで対応可能なFreeasyについて詳しく知りたい方へ
Freeasyのサービス全体については、下記サービス紹介資料をダウンロードしてご覧ください。
English Summary
Freeasy's First U.S. Exhibition — A Report from the APA 2026 Annual Convention
Freeasy took part in the American Psychological Association (APA) 2026 Annual Convention in Washington, D.C., marking the company's first-ever exhibition at an international academic conference in the United States.
APA is one of the largest psychology-related academic associations in the world, with roughly 160,000 members. The 2026 convention drew approximately 15,000 attendees and featured around 1,000 sessions, bringing together researchers, university staff, graduate students, and practitioners from around the globe.
At our booth, we newly prepared English-language materials — roll-up banners, a back panel, flyers, and an overview of international academic papers referencing Freeasy — to communicate our value clearly to overseas researchers. Many attendees showed strong interest in Freeasy as a platform for international and cross-country research, beyond what we had originally expected as a simple survey tool.
Visitors, mainly university faculty and PhD students, showed strong interest in conducting international and comparative research, while also raising thoughtful questions about data quality management and ethics review (IRB) processes.
Through conversations with researchers from the U.S., Japan, Taiwan, China, Bangladesh, Australia, Iran, the UK, and beyond, we built a wide network across the psychology research community. Among these conversations, we also confirmed concrete interest in using Freeasy for actual research involving specific regions and populations.
This first experience at APA was not simply an overseas exhibition, but an important opportunity to deepen dialogue with international researchers and explore Freeasy's potential within the global research community.
We look forward to following up with the researchers we met and continuing to explore how Freeasy can support the global research community going forward.
👉Learn More About Freeasy Global(English)
🔗https://freeasy.research-plus.net/lp24/globallp/





