ファジィ理論とは|リサーチ マーケティング用語集
ファジィ理論
ファジィ理論とは
ファジィ理論とは、人間の主観的な思考や判断の不確かさ、曖昧さに数学的な枠組みを与えて、定量的に推論・処理するために提案された数学理論のことで、「ちょうどよい」「なんとなく」「とても」などの明確な数値化が難しい、ファジー(ぼやけた)なものを表現する理論です。
この理論では、要素が完全に0か1かのどちらかであるという従来の2値論理ではなく、0と1の間も数値化することにより、あいまい性を表現し、曖昧な中間領域も数値化が可能となります。そのため、「あいまい理論」とも呼ばれます。
米国のロトフィ・ザデー教授が、1965年に、学術専門雑誌に発表した「ファジィ集合(Fuzzy Sets)」という論文に端を発しました。
ファジィ理論の実例
ファジィ理論は、初め工学分野で発展し、洗濯機等の家電製品の制御システムや自動車のエンジン制御など、システムの制御において広く応用されています。
また、人間科学や社会科学などの人間の思考や判断を対象とするソフトサイエンスの分野でも活用されており、画像処理・自然言語処理の場においても、精度の向上や柔軟性の確保に貢献しています。