テストマーケティングとは|リサーチ マーケティング用語集

テストマーケティング

テストマーケティングとは

テストマーケティングとは、開発された新商品や新サービスを、本格的に市場で販売する前に、一部の顧客や限定した地域でシミュレーションとしてテスト販売や調査を行い、ユーザーの反応を確認することです。日本語に言い換えると『試験販売』『試用販売』です。

テストマーケティングの3つのメリット

テストマーケティングを行う目的、それに伴う主なメリットは3つあります。

1.リスクの軽減

テストマーケティングを行うことで、「必要とされない・売れない商品」の大量生産や、それに伴う在庫超過というリスクを最小限にし、効果的な生産計画を立てることができます。

テストにかかる投資は限定的なため、損失が大きくなることはなく、新商品・新サービスの成功確率を高めます。

2.ターゲット層の決定

事前に想定したターゲット層(市場)と合っているのかを、確認・修正することができます。
例えば「20代の男性を想定した商品が、40代の女性を中心に購入された」というテストマーケティング結果が出た場合、マーケティング戦略を一から練り直す必要があります。

新商品・新サービスのターゲット設定が適切であったかどうかを評価し、広告戦略やコピー・販促活動などを修正することで、ターゲットに対してより効果的なアプローチが可能になります。

3.商品・サービスへの客観的な判断

想定顧客から良いレビューやクレーム等の「生の声」を収集することで、市場に本格的に販売する前に、商品を量産するかどうかの判断を、客観的に行う事が可能となります。

また、商品やサービスの改良を行う等の改善策を打つこともできます。

テストマーケティングの様々な手法

テストマーケティングを実施する際、オフラインオンラインのどちらの手法も活用されています。代表的な手法が各3つずつあるので、実施するテスト内容に適した方法を選択してください。

オフラインの手法

オフラインは、ユーザーのリアルな声や、生活に密着したフィードバックを直接得ることができます。一方、オンラインのような正確なデータの計測が難しい面があります。

1.リアル店舗でのテスト販売

特定のエリアに限定して、商品を試験的に販売し、検証する方法です。

規模感は小さいですが、実際の販売状況と同じ状況で販売をおこなえ、お客様の反応を直接確認できるため、精度の高いデータを収集できるのが最大のメリットです。

2.モニター調査(ホームユーステスト

新商品の試作品・サンプルを配布して、自宅で実際に使用してもらう方法です。
新規ユーザーと既存ユーザーを対象にしたものがあり、試用期間中に定期的にインタビューやアンケートを行い、モニターからのフィードバックを収集します。

対象者からリアルな声が得られる一方で、商品情報が販売前に漏れやすいため、他社に認知されるリスクがあります。

3.会場調査

調査対象者を特定の場所に集めて、新商品・新サービスの特徴を紹介する方法です。
対象者は事前募集で会場に来てもらうか、会場周辺で直接声をかけて商品やサービスのテストを依頼することもあります。

リアルな現場で直接的にフィードバックを収集することが可能であり、また、現場で顧客情報を収集すること=具体的な顧客候補が見つかるメリットもあり法人向けのサービスに適した手法といえます。

オンライン】の手法

オンラインは、費用的にも工程的にも手軽に実施できるので、匿名性が保たれ、ユーザーの率直な意見を容易に取得することができます。ただし、実際の販売環境とは異なるため、販売予測が難しい点もあります。

1.インターネット上のアンケート調査

新商品・新サービスをWebモニターへ送付・無料提供して、インターネット上でアンケートを収集する方法です。

モニターを集めやすく、地方在住の方など、オフラインのモニター調査に参加できない方にも調査が可能です。短時間かつ低コストで実施できるのもメリットです。

2.SNS

TwitterやFacebookなどの投稿に対する「コメントの内容」や「いいね数」から想定顧客の反応を確認する方法です。

アンケートやインタビューよりも手軽で、該当SNSのアカウントさえあれば、即実施可能な点がメリットです。

3.購入型クラウドファンディング

企業が新商品・新サービスを「プロジェクト」としてクラウドファンディングサイトに掲載し、ユーザーが「支援」として商品やサービスを購入する方法です。

商品やサービスに価値を感じてもらい出資を募るのが主な目的ですが、どのくらい共感を得ることができるのか判断できることがメリットです。

関連用語

ホームユーステスト

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