層化抽出(層別サンプリング)とは|リサーチ マーケティング用語集

層化抽出(層別サンプリング)

層化抽出(層別サンプリング)とは、性別・年代・地域といった母集団の特性をあらかじめ考慮して、いくつかの部分集団(層・グループ)に分けておき、各層の中から必要な数の調査対象を無作為に抽出する方法のことです。「無作為抽出法」の1つで、「層別抽出」とも呼ばれます。

層化抽出法は、標本調査(詳細は次項参照)において正確性を高め(標本の性質と母集団の性質を同じにする)、母集団の実態に近い調査結果を出すための工夫と言えます。

標本調査とは

標本のみを調査して母集団の情報を推測する調査方法のことです。標本はサンプルとも呼ばれることから、「サンプリング調査」とも言います。
例えば、調査対象の母集団が1,000人いたときに、その中から10人を標本として抽出のうえ調査します。

比例分配法とネイマン配分法

層化抽出法は、比例分配法とネイマン配分法の2つに分けられます。

比例分配法

比例分配法とは、各層の大きさに比例させて抽出数を配分し、抽出する方法のことです。層化抽出法の基本形です。

比例分配法の例

ラグビー選手1000人、バスケットボール選手1000人の母集団からラグビー選手10人、バスケットボール選手10人を抽出します。

ネイマン配分法

ネイマン配分法とは、抽出数を層の大きさに比例させるとともに、層内の特定項目の標準偏差にも比例させて配分する方法、すなわちバランスを考えて抽出量を変更する方法のことです。

なお、この方法は母集団のある層に焦点をあてたいが、比例分配法では狙い通りの結果が得られない時に使用します。

ネイマン配分法の例

五つ星のホテルの母集団(すべての宿泊客)が富裕層と中間所得層に分かれ、2つの層の人数が同じだった場合、比例分配法で標本調査を行うと、富裕層と中間所得層のそれぞれの意向が同量で、調査結果に反映されます。

しかしながら、客単価を上げたいと考えている場合、富裕層の意向をより深堀することが望ましいです。この場合、富裕層からより多くの標本を抽出し、中間所得層からの抽出を減らします。

関連用語

母集団単純無作為抽出サンプリング(標本抽出)、​​​​​​​標準偏差


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