研究の正確性と効率を両立!Freeasyで調査費用を10分の1に削減、柔軟なカスタマイズでデータの質も向上

立命館大学様
 教員数1001~5000名   教育機関 

カントリーバイアス(外国に対する先入態度)と消費者行動の関係性について研究する、立命館大学 経営学部 経営学科の寺﨑新一郎先生。

研究には調査対象者を必要とするため以前からネット調査を活用していたものの、従来型のネット調査会社は費用面やカスタマイズの柔軟性において課題を抱えていました。

そこで導入されたのが、コストが抑えられ、使い勝手も良いという評判を聞いた「Freeasy」です。その結果、コストを気にせず、スピーディーに調査が行なえるようになり、研究の質向上にも繋がっているといいます。

今回は寺﨑先生に、Freeasyの導入経緯やその成果について詳しくお話を伺いました。

課題
  • 研究費の制約がある中、本調査での正確性を求めるための予備調査にコストがかかっていた
  • 調査方法やデータ収集において、信頼性の高い結果を得るための工夫が必要だったもののフォーマットは調査会社任せで細かい調整が難しかった
解決策
  • 他の先生からの推薦で、コストを抑えて使い勝手のいいFreeasyを導入
  • セルフ型で調査の設計や設定を自由にカスタマイズし、オンライン調査を実施
効果
  • 調査費用が従来の10分の1〜20分の1に削減され、予備調査のやり直しもコストを気にせず実施できるようになった
  • 自ら調査設計のカスタマイズができるため、細かな調整も可能になり研究の精度が高まった
  • 調査の発注からデータの回収までが非常に迅速に行えるようになった

正確性を求める調査だからこそ生じる、コストやリソースの負担が課題

ーFreeasyを導入する前のネット調査の課題を教えてください。

調査のたびにかかる高額な費用と時間的リソースの確保に困難を感じ、正確性を追究した満足のいく研究が難しかった点が主な課題でした。

私が専門としているマーケティングや消費者心理学は、本調査に向けて多くの予備調査が必要となる分野です。

予備調査は、研究におけるデータの信頼性と妥当性を確保するために納得のいく結果が得られるまで緻密にやり直す必要があります。しかし、当然ながら調査のたびに費用がかかってしまいます。

研究費には限りがあるため、再調査になると費用が底をついてしまいかねません。ネット調査会社を介した調査は高額で、1回の調査で研究費と同じくらいの費用がかかることもあるため、失敗できない綱渡り状態が続いていたのです。

研究費が足りなくなれば、研究に必要な本の購入や出張もできなくなるのではという不安もありました。

また、ネット調査会社は調査設計のカスタマイズの自由度が低く、調査の正確性やスピードにも影響していました。

正確な調査をおこなうためには綿密な調査設計が必要ですので、質問票のカスタマイズができなければ調査結果にも影響が出てしまいます。しかし、すでに会社ごとのフォーマットが決まっており、思い通りにカスタマイズができないという問題がありました。

さらに、ネット調査会社の担当者とのやり取りに、時間がかかってしまうことも問題でした。会社によっては担当者が頻繁に変わり、きちんと引き継ぎがされていなかったケースもありました。その場合、また見積からやり直さなくてはならず、調査開始までに2ヶ月かかったこともあるほどです。

ーネット調査を始める前には、どのような課題を感じていましたか?

ネット調査を始める以前に実施していたのは、大学の学生にプリントを配布してアンケートをとる調査方法です。

便宜的には良かったのですが、アンケート回答中に周りの様子が気になったり、つい話し合いを始める学生もいたりして、正確性に影響が出る懸念がありました。

また、サンプル数も少ないことや、母集団である「一般消費者や旅行者」の傾向を必ずしも反映したデータが得られない点が課題と感じていました。

そこで、ネット調査の高いサンプル収集能力などの良さを取り入れつつ、コスト面やカスタマイズ性といった課題を解消し、正確な調査を実施できる方法を模索したのです。

研究者仲間のすすめでFreeasyを導入。低コストと高いカスタマイズ性が魅力だった

ーFreeasyを導入した理由を教えてください。

Freeasyを知ったきっかけは、他の先生からの紹介です。その先生もご自身で使用していて「使いやすかったのでどうですか」とおすすめしていただきました。

Freeasyに魅力を感じ、導入しようと思った理由は、大きく2つあります。

1つ目は、低コストで利用できる点です。
Freeasyなら、1人あたり1問10円と費用が明確でリーズナブルなため、研究における正確性を求めてやり直すことも可能です。予算内に収められるかどうか綱渡り的な取り組みではなく、安心して満足のいく調査を進められそうだと感じました。

2つ目は、アンケートの設計を自由にカスタマイズできる点です。
Freeasyは、効率的に回答できる「マトリクス設問」や回答のバイアスを減らす「ランダム表示」など、豊富な設問形式から選べて複雑な調査に対応できます。

回答者にとって回答しやすい設問の順序や階層づくり・フォントのサイズ・色など形式の工夫を自ら細かくカスタマイズできる点もメリットです。調査の目的に応じて細かく設定することで回答率を向上させ、データの品質を高められると感じました。

Freeasyで費用と時間を大幅に削減!細やかな調査設計で正確性にも寄与

ーFreeasyを導入して実際にどのような効果を感じましたか?

Freeasyを導入したことで、金銭的・時間的な課題はほぼ解決されました。大きく2つの効果を感じています。

1つ目の効果は、1回の調査にかかる費用を従来の10分の1〜20分の1に削減できたことです。
以前は、費用の関係で非常に慎重に進めなければならず、失敗が許されない状況でした。今では予備調査をやり直すことも可能になり、納得のいく本調査がおこなえるようになりました。

予算的に失敗が許されない綱渡り状態の研究活動から解放され、緻密さを追求する調査にも安心して取り組むことができたのは大きな効果です。

また、低コストだから回答の質が低いといったことがない点も評価しています。

統計学的な検定を行う際は、少しでも乱れた回答が入ると有意差が得られません。有意差が得られなければ仮説が支持されず、論文の作成が難しくなってしまいます。

そのため、アンケートには独自に考案したスクリーニング項目を含めています。Freeasyを使った調査ではそのスクリーニング項目でもいい結果が得られていることから、有効回答数が多く正確性も担保できていると感じています。

2つ目の効果は、調査設計を自らカスタマイズできるため、正確さと早さを両立できたことです。
従来の調査方法では、調査会社のフォーマットに従わざるを得ませんでした。しかし、本来は自分で設計した設問に回答してもらうことが理想です。また、以前はフォーマットの変更や追加が必要な場合、その度に調査会社との交渉が発生していました。

Freeasyでは、自分でアンケート設計の細やかな調整をおこなえるため、より正確なデータを収集することができます。操作画面もシンプルなので、慣れたら全く難しさはありません。

調査会社とのやり取りがなくなったことで、時間の削減にもなりました。朝発注した調査が夕方には回収できるくらい、スピーディーに実施できることに驚いています。

ー他にも、使ってみて感じたFreeasyの特長はありますか?

パネルの規模の大きさと、担当者のサポートがFreeasyならではの特長だと感じました。

まず、Freeasyを使ってみて驚いたのはパネルの規模の大きさです。学生にアンケート調査を行なっていた時はサンプル数が少ないことも課題でしたが、Freeasyは国内最大規模の1,300万人超のアンケートモニターを有しているため、シビアな条件での調査でも効率よくデータが集められています。

例えば、飲食業における個人商店の経営者に対するデータを集めている際、特定の年齢層や性別のデータ収集に苦戦していたことがありました。そもそも対象者が少ないこともあってなかなかデータが集まらず、頭を痛めていたのです。

そこでFreeasyの担当者に相談したところ、すでに順調に進んでいた他のセグメントのデータ収集を優先する、という柔軟な対応をとることができました。その結果、収集が困難だったセグメントに対するデータ収集のリソースの再配分が1日もかからず実施でき、とても助かりました。

Freeasyのパネルの規模の大きさと、担当者のサポートがあったからこそ実現したと感じています。
 

Freeasyの柔軟性とカスタマイズ機能を活用し、さらなる研究に邁進

ー今後、Freeasyをどのように活用していきたいですか?

引き続き、研究調査のメインで活用していきたいと考えています。

今週もFreeasyを使った大規模なアンケート調査を、海外の研究者との共同研究で実施する予定です。仮説の精密さや予備調査は非常に大切なので、準備をしっかりしてやっていきます。

ー最後に、先生が出版された御本についてお聞かせください。

これまでの調査研究からわかった知見も踏まえて「グローバル社会の消費者心理 カントリー・バイアスから読む〈こころ〉」を出版しました。外国に対するポジティブな感情に着目し、日本がいかに世界の人々の心をつかみ、自国の製品・サービスの海外進出を促進するのかについて分かりやすく解説しています。

この本は、着想からその結果を論文に落とし込むまでの、一連のプロセスが書かれており、研究関係者だけでなく幅広い方に役立つ内容になっています。
日々接しているデータからアイデアを生み出し、それを検証していくというプロセスは、実務でもよくあることなので、参考にしていただけたらと思います。

また、研究者を目指している人や資格試験で勉強している方には、「一緒に頑張りましょう」というエールも込めました。ぜひ多くの方に読んでいただければ幸いです。

 

※本記事の内容は2024年7月の取材をもとにしています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。

プロフィール

立命館大学 経営学部

大学概要
立命館大学 経営学部は、教学理念として「ビジネスを発見し、ビジネスを創造する経営学」を掲げ、ビジネスの視点から社会的課題を発見し、創造的な問題解決を目指す経営学の研究と教育を進めています。貧困や労働にかかわる問題・SDGs(持続可能な開発目標)の観点からの社会的課題の解決や、ソーシャルビジネスにも尽力しています。

URL
https://www.ritsumei.ac.jp/ba/

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