保険・証券・住宅ローンなどの幅広い商品を取り扱う金融サービス開発カンパニーであるブロードマインド株式会社。同社は広報チーム立ち上げ当初、プレスリリースを配信してもメディアのアポイントが取れず、取り上げてもらう難しさを感じていました。
そこで同社はFreeasyを導入し、ニュースバリューのあるアンケート調査結果をプレスリリースで配信するように。結果、メディア露出や自社メディアのPV数を大幅に増やしています。
今回は、同社ビジネスストラテジー本部経営企画室広報チームの冨永冴季氏に、Freeasyの導入経緯や成果についてお話を伺いました。
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効果 |
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弊社は、2021年に東証グロース市場に上場するタイミングで、メディア露出の拡大のために、広報チームを立ち上げました。
当時は、自社情報のプレスリリースを配信しても、メディアになかなか取り上げてもらうことができずにいました。そのため、飛び込み営業をしたり、新橋駅周辺で取材しているメディア関係者に話しかけたこともあったほどです。
試行錯誤を続けていくなかで、メディアに取り上げてもらえない原因は、自社情報が強く宣伝色が出てしまうからだと感じるようになりました。
そこで他社の成功例を参考に、アンケート調査を企画しました。ニュースバリューがある調査結果が得られれば、プレスリリースがメディア露出に繋がると考えたのです。
アンケート調査を行うために、まずはマーケティング会社への依頼を検討しました。調査実施後、分析結果をプレスリリース用のレポートにまとめてくれるというものです。しかし、費用は数百万円と高額であり、プレスリリースにそこまで予算をかけられないと判断しました。
次に検討したのが自社顧客に対するアンケートです。ただ、この方法もまた、予算やアンケートの回答数に課題がありました。
弊社は、データの信憑性を確保するためには、回答数が1,000件は必要だと考えています。しかし、自社の顧客で1,000件の回答を集めようとすると、ギフトカードなどのインセンティブが欠かせません。例えば、回答1件に500円のギフトカードをつけたとすると、1回の調査で50万円かかる計算となり、プレスリリース用に何度も実施するには予算的に難しいと感じました。
また、メディアにアンケート調査結果を取り上げてもらうためには、偏りが懸念される自社顧客の調査結果よりも、一般の方を対象としたアンケートの実施が必要です。
そこで、限られた予算の中で一般の方にアンケートができるツールを調べ、セルフ型アンケートサービスのFreeasyにたどり着きました。
数あるセルフ型アンケートサービスの中で、Freeasyを選んだ理由は2つあります。
1つ目は、調査費用のリーズナブルさです。
Freeasyは1人あたり1問10円と安価なので、1,000件の調査でも、予算内でアンケートを実施できると試算できました。この費用感であれば、追加アンケートが発生した時に対応できる点も、大きなメリットです。
2つ目は、Freeasyがアンケートの設計がしやすいシステムだと感じたからです。
他社のサービスとトライアルで比較した結果、弊社が行いたいアンケートと最も相性がよかったのはFreeasyでした。
Freeasyには「性別」「年齢」「子どもの有無」「年収帯」「職業」「業種」など対象者を区分する機能があります。
この区分を利用することで、例えば「子どもがいる世帯」向けでアンケートを実施する際には「子どもの有・無」をあらかじめ設定したり、「仕事」に関するアンケートであれば「経営者、会社員」などに細分化したりといったことができます。
アンケートの対象でない方からの回答を省くことができるだけでなく、アンケート対象者を絞るための質問も不要なのでとても便利に感じています。
さらに、アンケート回収の条件も細かく設定できる(年代が20代、30代の男女各50人など)のも魅力でした。一部のアンケートでは、回答数が男女同数となることが理想です。そのため、同数でない場合は追加でアンケートが必要なこともあります。Freeasyは回収条件を事前に設定できるため、手間やコストの削減できる点もメリットに感じました。
Freeasyは直感的でわかりやすいので、初めてアンケートを作成する場合でも、ストレスなく利用できました。また、サポート体制が充実しており「高品質」なアンケートを「素早く」実施できる点もありがたく感じています。
まず品質面において活用しているのが、設問へのフィードバックです。Freeasyではアンケートを実施する際、担当者からいただくアドバイスが、ほぼ採用するほど秀逸なので本当に助かっています。
次に、Freeasyを利用した弊社メンバーがみな驚いたのは、発注から結果の回収までの素早さです。
午前中に発注すれば、その日中にアンケート結果が届きます。そのため、足りないデータが発生した際にも迅速に追加アンケートを実施できます。イベント直前に追加アンケートが発生した際も、迅速な回収のおかげで間に合わせることができました。
Freeasyの導入により、3つの効果がありました。
1つ目は、メディアへの露出件数が大幅に増加した点です。
以前、自社サービスのプレスリリースのみを実施していた際は、メディアへの露出はゼロに近い状態でした。そこでFreeasyを導入し、アンケート調査を活用したプレスリリースを実施したところ、多数のメディアに取り上げられるようになりました。調査結果を5件公開すると、30~40件のメディアに掲載いただけるイメージです。
私たちが何もアクションを起こさなくても調査結果の情報をメディア側が見つけてくださったり、調査結果をテレビや雑誌のメイン企画として大きく取り扱っていただいたりするケースも出てきています。
2つ目は、アンケート結果があるためメディアと円滑にコミュニケーションが取れるようになった点です。
以前はメディアの方にアポイントを取ろうとしても、興味を持ってもらえるネタがなく、アポイントを取るにも一苦労でした。
一方、新しい調査結果が出るたびにメディアの方に連絡ができるため、関係性も構築しやすく、アポイントも取りやすくなりました。連絡した時点で「そのお話を詳しく聞きたいです」と言われることもあります。
また、調査結果のアレンジも好評です。
メディアによって届けたい読者・視聴者層が異なるため、「性別」「年代」「年収」などといったメディアに沿った切り口の調査結果を提供しています。例えば女性向けのメディアの場合には、回答者を女性に絞った提供を実施するなどです。
結果的に、1つの調査でいくつもの結果が出せるため、メディアと接点を持つ機会も増加しました。
新しい情報や関心が高いテーマの調査結果はメディア側にも喜ばれるため、関係構築にも役立っています。
3つ目は、自社メディアのPV数が増加した点です。
以前、自社情報のプレスリリースのみを公開していた際、1日の閲覧数は300PV程度でした。
しかし、Freeasyを利用したライフプラン調査のリリース記事では、1日で5,000〜 6,000PVを獲得するなど、最大で20倍にもなりました。
特に、お金に関する情報は関心が高く、リリースから時間が経っても継続的に閲覧されています。
引き続き、調査結果のプレスリリースに活用していく予定です。
また現在は、調査結果をイベントで発表したり、ランキング形式にしてコラムに利用したりなど、プレスリリース以外でも活用しています。
今後は、ブランド調査として一般の方が自社に対してどのようなイメージをもっているかを調べたり、新サービスでの営業資料を作ったりする際にもFreeasyを活用したいですね。
冨永 冴季様
ブロードマインド株式会社
ビジネスストラテジー本部 経営企画室 広報チーム
会社概要
2002年創業、2021年に東証グロース市場に上場。人々のライフプラン実現をサポートする金融サービス開発カンパニー。FP相談サービス「マネプロ」やファイナンシャル・ウェルビーイングの実現をサポートする金融教育プログラム「ブロっこり」を展開しています。